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抗酸化成分・食品(12)αリポ酸(アルファリポ酸)の効果とは

更新日:2017.04.10
公開日:2014.06.01
ドクター画像
この記事の監修者
アンチエイジング手術専門クリニック恵比寿美容外科 院長 柳田徹

αリポ酸は、疲労回復効果や糖尿病予防効果が昔から知られていましたが、近年になって、抗酸化作用を持っていることでも注目を浴びるようになりました。ドクター監修のもとαリポ酸について詳しく解説しています。

生命維持に欠かせないαリポ酸(アルファリポ酸)

αリポ酸は、エネルギー生成のために欠かせない成分で、細胞のミトコンドリア内に存在しています。心臓を動かしたり呼吸をしたりといった生命維持に直結する行動にも深く関わっていますので、生きていくためにはαリポ酸の働きが欠かせません。

αリポ酸が不足してしまうと、エネルギーが効率的に作られなくなってしまいます。そのため、疲れやすくなったり病気にかかりやすくなるといった症状が出る可能性が高まります。

さらに近年になって、αリポ酸には抗酸化作用が備わっていることも判明しました。細胞にとって酸化は老化に等しい意味をもちます。健康で若々しい身体をキープするためには、αリポ酸が大きな役割を果たしているのです。そのため、美容・健康の面からも注目を集めるようになっています。

αリポ酸の持つ効果

美肌効果

抗酸化作用がありますので、活性酸素の増加を抑制してくれる効果があります。活性酸素はすべての老化の原因ですが、それが特に顕著に現れやすいのが肌です。シミやシワ、たるみといった現象は、活性酸素を減らすことによって改善することができます。

また、αリポ酸には糖化を防ぐ作用もあります。糖化はコラーゲンやエラスチンといった肌内部の成分を弱めてしまいますので、これを防ぐことによってハリと弾力のあるみずみずしい肌を維持することができます。

疲労回復効果

αリポ酸は、エネルギーの生成を無駄なく効率的にしてくれます。そのため、疲労回復をスムーズにしてくれる効果も期待ができます。抗酸化作用によって細胞が守られてもいますので、相乗効果で疲れにくい身体ができます。

糖尿病予防

ヨーロッパを中心に、αリポ酸は糖尿病の治療薬として利用されています。これは、αリポ酸に血糖値をコントロールする作用があるためです。また、網膜症や白内障といった、糖尿病によって引き起こされる目の病気の予防にもよいといわれています。

ダイエット効果

αリポ酸は、ただ脂肪を燃やすだけではありません。脂肪を燃焼しやすくする体を作るのにも役に立つのです。

また、αリポ酸は、ビタミンCやビタミンEの400倍もの抗酸化作用があるといわれています。疲労回復、肌の老化の防止、むくみ、冷え性の改善、シミやシワにも効果がある万能の成分とも言えます。

ただし、40歳を過ぎてαリポ酸が不足してくるということは、新陳代謝などの体の機能そのものが衰えてきていることになります。αリポ酸だけを点滴したり、サプリメントを飲んだりしたからといって、すぐにダイエットはできません。

体力の向上を目指し、適度な運動と上手に組み合わせましょう。

αリポ酸が含まれている食品

αリポ酸は人間の体内でも作られている成分ですが、年齢を重ねるとともに生成量は減少していきます。そのため、十分なαリポ酸の量を維持するためには、食事やサプリメントなどの形で外部から補う必要があります。

αリポ酸は以下のような食品に多く含まれています。

  • レバー
  • ホウレンソウ
  • ブロッコリー
  • トマト
  • ニンジン

αリポ酸の摂取上の注意点

αリポ酸には、インスリン自己免疫症候群(IAS)を引き起こす可能性があることが報告されています。αリポ酸と発症との関係性は完全には解明されていませんが、特定の遺伝的素因をもった人は注意が必要です。

インスリン自己免疫症候群になると、低血糖状態になり、冷や汗や手足の震えといった症状が出ます。こうした症状が出た場合にはすぐに摂取をやめ、病院へ行くようにしましょう。

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