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脂性肌を招いている間違ったスキンケア

更新日:2017.11.24
公開日:2014.05.14
ドクター画像
この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

脂性肌の人はついつい洗顔に力を入れてしまいがち。でも、実はその洗い過ぎがさらに皮脂の分泌を誘発し、お肌にダメージを与えるひとつの原因になっています。ここでは、ドクター監修の記事で、脂性肌にとっての悪いスキンケアと良いスキンケアについて詳しく解説します。

間違ったスキンケア

バリア機能の低下が皮脂の過剰分泌の原因に

脂性肌の原因のひとつとして考えられるのが間違ったスキンケアです。間違ったスキンケアは、乾燥や外部からの刺激からお肌を守る「バリア機能」を低下させてしまいます。

このバリア機能が低下すると、お肌は紫外線やアレルゲンなどの刺激に対して弱くなってしまうため、皮脂分泌を増やして自らを守ろうとします。

このバリア機能を低下させるのは、以下のような「NGスキンケア」です。

(1)過度な洗顔・刺激の強すぎる洗顔

まず、間違ったスキンケアで最も影響が大きいのが、「過度な洗顔」と「刺激の強すぎる洗顔」です。

バリア機能は角質層の細胞間脂質(主成分はセラミド)やNMF(天然保湿因子)、そして角質層の表面を覆う皮脂膜から構成されていますが、これらは強い洗浄剤を使って洗顔すると流出してしまいます。

洗顔によりバリア機能が低下したとしても、通常は約24時間で回復しますが、1日1回以上、洗浄力の強い洗顔剤を使うと、回復する前に次のダメージを受け、お肌が無防備な状態が続いてしまいます。

また、角質層は摩擦に弱いため、物理的な刺激を与えると簡単に損傷したりはがれてしまいます。水だけで洗顔する場合でも、お肌をこすってしまうとバリア機能が損なわれてしまいますので十分な注意が必要です。

具体的例を見てみましょう。

  • 洗浄力の強い洗顔剤を使っている
  • スクラブ入りの洗顔を頻繁に使う
  • 1日に1回以上、洗浄力の強い洗顔剤で洗顔する
  • 脱脂力を高めるため、熱めのお湯で洗っている
  • しっかり洗うため、ゴシゴシ洗っている
  • 顔を拭く時にタオルで顔をこすっている

10代であればお肌の回復が早いため、上述のようなことをしていても大きな問題にならない場合がありますが、大人が同じことをすれば、すぐにバリア機能が低下してお肌が悲鳴をあげてしまいます。

(2)保湿不足

脂性肌の人がスキンケアで特に気をつけたいのが「保湿」です。脂性肌の人は「保湿をするとべたつく」と思い、化粧水や乳液等で十分な保湿をしないケースがあります。

しかし、洗顔後のお肌は角質層の細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)、皮脂膜が多かれ少なかれ流出し、バリア機能が通常よりも低下している状態です。バリア機能が回復していない間はしっかりと保湿をして保護をする必要がありますが、そのまま放置すると、お肌は自らを守るために皮脂の分泌を増加させてしまいます。

以上が脂性肌の原因となる間違ったスキンケアの代表的なものです。

この他にも、自己流のホームピーリングやはがすタイプの毛穴パック等、角質や角栓を取り除くようなスキンケアは角質層にダメージを与え、皮脂の分泌を過剰にする可能性がありますますので十分な注意が必要です。

自己流のスキンケアはニキビを悪化させるだけでなく、ニキビ跡がのこってしまうこともあります。早めに皮膚科を受診し、正しいケアを行うようにしましょう。

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