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鼻の毛穴の黒ずみを除去する洗顔とパックの方法

更新日:2017.11.14
公開日:2014.07.01
ドクター画像
この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

鼻にポツポツと黒い毛穴トラブル。ケアしているのによくならないのは、そもそも黒ずみ毛穴になっている原因が違う可能性が高いです。鼻の黒ずみ毛穴になる原因の種類とケア方法について、ドクター監修の記事で解説します。

鏡を見るたびに気になる鼻の毛穴の黒ずみ。イチゴ鼻ともいわれる鼻の毛穴の黒ずみは、皮脂の過剰分泌をはじめ、さまざまな原因が考えられます。メイクで隠すこともできるものの、その原因を知らないまま放置しておいてはいつまで経っても改善しません。

鼻の毛穴の黒ずみの原因のほか、洗顔方法やパックなどをはじめとした黒ずみのおすすめケアについて徹底解説します。

鼻の毛穴の役割

鼻の毛穴は必要なのか、毛穴トラブルに悩まされると疑問に思う方もいるかもしれません。しかし毛穴は、以下の2つの役割で肌のバリア機能とデトックス機能を担っているのです。

  • 外的刺激から肌を守る
  • 体内の老廃物を排出する

皮脂を分泌することには、乾燥を防ぎ、空気中のホコリや化学物質といった外的刺激から肌を守る働きがあります。また、汗や皮脂とともに体内の老廃物が排出されます。すこやかな肌を保つには、毛穴が正常に機能していることが不可欠なのです。

顔の毛穴の数は部位によって異なりますが、Tゾーンには他の部位に比べて毛穴が多い部位です。そのため、鼻の毛穴トラブルが起こりやすく、他の部位よりも丁寧なケアを必要とします。

では、なぜ鼻の毛穴には黒ずみのトラブルが起こりやすいのでしょうか。黒ずみの原因を解説します。

鼻の毛穴の黒ずみの原因

毛穴が黒ずむ原因には、以下のものが考えられます。

  • 皮脂や古い角質などの毛穴につまった汚れ
  • 毛穴の開きが影に見える
  • 皮脂の過剰分泌による毛穴のつまり
  • 毛穴の周囲に蓄積したメラニン色素

毛穴の黒ずみは、これらの原因ごとに4つのタイプに分けられます。それぞれのタイプについて、以下で詳しく解説します。

汚れづまりタイプ

ホコリや皮脂、古い角質、落としきれなかったメイクなどが毛穴につまっている状態です。角質触るとザラザラしていることが多いのが特徴です。

毛穴広がりタイプ

乾燥肌や保湿が不十分な肌、加齢で毛穴の変化が起こっているタイプです。肌が乾燥していることで角質のキメが粗くなり、毛穴の形が不規則に目立ちます。

また、加齢などで真皮のコラーゲンやエラスチンが変性・減少したりヒアルロン酸が減少することで皮膚の厚みや弾力が低下し、毛穴の構造を支えられなくなりしてくると、毛穴が広がり影ができてしまいます。

毛穴が発達したオイリー肌タイプ

皮脂分泌が多い肌によく見られるタイプです。毛穴が

分泌される皮脂の量も多いので毛穴がつまり汚れやすい状態になりやすいです。この肌質タイプの方は同時に産毛が濃いことも多く、その毛の色のためにより毛穴が黒く見えることもあります。

メラニンタイプ

元々毛穴の周囲にはメラニンを作る細胞があるためメラニンで黒く目立ちやすいですが、表皮の代謝の悪さや過度なケア、紫外線などの活性酸素などによってよりメラニンが増え蓄積している状態になり、毛穴に汚れがつまっていないのに黒ずんで見えるのが特徴です。

鼻の毛穴の黒ずみをケアする方法

鼻の毛穴の黒ずみを除去する方法は、前述したうちのどの原因かによって異なります。

クレンジングをしっかりする

ファンデーションなどのメイクには油分が含まれているため、空気中のホコリや化学物質が付着しやすいです。よって、化粧をした日は必ずクレンジングをするようにしましょう。クレンジングの役割は、メイクなどの油汚れを浮かせて落とすこと。一方、洗顔は汗や皮脂、ホコリなどを落とすものなので役割が異なります。クレンジングの後には正しい洗顔と保湿を心がけることも大切です。むやみに洗いすぎると乾燥したり皮膚がむけて赤くなったりすることもありますから注意しましょう。

鼻の毛穴の黒ずみを除去する洗顔方法

鼻の毛穴の黒ずみを除去し、いちご鼻を解消するためには、ほこりや余分な皮脂を取り去る洗顔も大切です。ここではおすすめの洗顔方法を解説します。

  1. 手を洗い、清潔にします
  2. 洗顔料を泡立てます。もっちりとしたきめ細かな泡を作りまましょう
  3. Tゾーンから泡を乗せ、優しく洗います
  4. 体温程度のぬるま湯で20回から30回、洗顔料が残らないようにすすぎます
  5. タオルで肌をやさしく押さえるように水分をふき取ります

洗顔後の保湿をしっかりする

特に洗顔後の保湿をしっかり行いましょう。洗顔をしたら、すぐに保湿するのも大切なポイントです。とくにオイリー肌の方はしっかり洗いすぎることが多く、保湿が足りないとアンバランスな肌になります。

一見べたついて見える肌でも、実は乾燥により過剰に皮脂が分泌されている場合も少なくありません。

洗顔後にきちんと保湿することで、過剰な皮脂の分泌を抑えることができます。

また、適度な運動や入浴で血流や代謝を高めるのも肌の健康を保つのに有効です。

鼻の毛穴の黒ずみをきれいにするパックの方法

鼻の毛穴にたまった黒ずみを一気にきれいにするために、即効性のある毛穴パックを行う方も多いかもしれません。毛穴パックにはシートタイプと洗い流すタイプの2種類がありますが、それぞれ特徴が少し異なります。

シートタイプの毛穴パック
シートを密着させて乾かし、一気に剥がすタイプです。吸着力が高く、毛穴の汚れや角栓とともに肌表面の角質や油分も取り去ります。使用できる部位が決まっているのも特徴です。製品によってはシートをはがすときに痛みを伴うものがあり、肌を傷めてしまうので使用しないようにしましょう。毛穴のつまりが取りきれないといって繰り返して使用すると、角質細胞の物理的なピーリングになってしまい、乾燥したり表皮が剥けたりしますので注意して使用しましょう。
洗い流すタイプの毛穴パック
天然の粘土などを原料としたパックを塗り、乾いたら洗い流します。吸着性や抗炎症作用にすぐれ、毛穴のつまりの改善に役立つとされています。シートタイプより肌への負担は少ないものの、強い洗浄力で皮脂や水分も一緒に流れてしまう場合があります。

いずれのパックも必要以上に皮脂などを奪ってしまう可能性が考えられるため、少なくともメーカーの指定した間隔の日数をあけて行うようにしましょう。できれば、肌のターンオーバー周期である28日から56日に合わせて行うことをおすすめします。また、パック後にはいつも以上に保湿ケアを行い、肌を守りましょう。

皮脂の分泌量をコントロールする

正しい洗顔と皮脂コントロールを意識した保湿で、過剰な皮脂分泌を抑えましょう。オイリーな肌質だからといって洗顔後の保湿をしないでいると、より多くの皮脂分泌を招くことになります。また、脂肪分や糖質の高い食事や偏食を避けることで、身体の内側から皮脂の分泌量もコントロールするようにしましょう。ストレスでも皮脂が増えることがわかっています。また、生理周期によって皮脂の分泌は変化します。生理前は一般に皮脂が増えやすいので注意しましょう。

洗顔や化粧品で紫外線ケアをする

正しい洗顔と保湿に加え、日焼け止めや美白化粧品などで紫外線ケアをしっかりと行うことが大切です。紫外線はメラニンを増やすだけではなく、活性酸素を皮膚の中で産生するため、細胞が老化し、コラーゲンの変性や減少により毛穴の落ち込みや開きを進行させてしまいます。もちろんシミもできやすくなりますし、とくにオイリー肌の方はニキビができやすくなります。

また、肌に物理的負担がかかるとメラニン色素は増えてしまうので、ケアの際には力を入れないで優しく行うようにしましょう。

鼻の毛穴の黒ずみを皮膚科でケアする

鼻の毛穴の黒ずみは、美容外科や美容皮膚科でケアを受けることも可能です。

美容皮膚科などで行われるケアの一つとして、ケミカルピーリングという方法があります。ケミカルピーリングとは、角層の一部を薬剤で取り除いていく治療法です。毛穴の黒ずみや皮脂を取り除く効果のほか、肌のターンオーバーを整え、メラニンの生成と蓄積を防ぐ効果も期待できます。なお、ケミカルピーリングの薬剤は市販品もありますが、クリニックで使用されるものは市販品と濃度やPHが異なり、効果が高くなります。

また、レーザーやIPLというメラニンに反応する機器による治療もよく行われます。色素沈着による黒ずみを取るだけではなく、毛穴が開いている場合の老化した皮膚に対して新しいコラーゲンの生成を誘導して引き締めていく作用もあります。また、IPLの設定によっては濃い産毛に対する脱毛効果も期待できる場合もあります。

角質などが溜まっているタイプには、超音波によるクレンジングも有効です。

まとめ

顔の中心にある鼻の毛穴の黒ずみは、ぱっと見たときにも目立ちやすいものです。その黒ずみの原因は主に4つあることを本記事で解説しました。

  • 毛穴につまった皮脂や汚れ
  • 肌の乾燥や加齢で毛穴が開いてできた影
  • 毛穴が発達したオイリー肌
  • 毛穴周囲に蓄積したメラニン色素

原因によって適した対処法は異なりますが、基本は「洗顔」「保湿」「紫外線対策」です。適切に汚れを落としつつ肌への負担をできるだけ少なくする洗顔法と、保湿を心がけましょう。また、外出時の紫外線対策とあわせて、美白化粧品などによるメラニンのケアも行うことをおすすめします。

なお、毛穴の黒ずみは美容皮膚科や美容外科でもケアすることが可能です。自己流のケアではなかなか改善されない場合などは、一度相談してみるのもよいでしょう。

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