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たるみ毛穴・帯状毛穴の皮膚科治療

更新日:2017.04.28
公開日:2014.08.01
ドクター画像
この記事の監修者
カリスクリニック 院長 出口正巳

真皮に原因があるとされるたるみ毛穴や帯状毛穴。これらの改善にはレーザー治療やヒアルロン酸注射、リフトアップなどの治療内容が効果的だとされています。これらの治療法についてドクター監修のもとに解説します。

たるみ毛穴や帯状毛穴の原因は、コラーゲンなどの不足といわれています。これらは肌の奥深くの真皮を構成する線維芽細胞によって作られているため、肌表面のケアだけでは改善しにくいです。そこで美容皮膚科などのクリニックであれば、肌の奥底から治療ができ改善が期待できます。ここでは美容皮膚科で行っているたるみ毛穴や帯状毛穴の具体的なケア方法の特徴や注意点を解説します。

機器を使った治療

専門の医療機器を使った治療方法には「レーザー治療」や、「LED光治療」などがあります。それぞれの特徴について解説するので、治療を受ける前にその長所などを確認しておいてください。

レーザー治療

  • 効果:毛穴の引き締めや肌のハリ、弾力をもたらすなど

レーザー治療の中には「表皮に作用するもの」と「真皮や皮下組織まで作用するもの」の2種類があります。「表皮に作用する治療」では、レーザー照射によって肌表面の気になる部位にミクロ単位の極小の穴を開けていきます。これにより古い角質などの組織を除去するのと同時に新しい肌の再生を促せます。

一方、「真皮まで作用する治療」では、前者の治療よりも長い波長のレーザーを使用します。そのレーザー照射を真皮や皮下組織まで届けることで真皮などの組織を熱凝固させ、コラーゲン生成を促進させるアプローチを行います。いずれのレーザー治療も施術時間は約1時間以内、施術後は肌表面に火照りや赤みが出ることがありますが、すぐに冷却すれば収まります。

LED光治療

  • 効果:肌のハリ、小ジワの改善やリフトアップ、ニキビ、ニキビ跡の改善など

これはLED(発光ダイオード)を肌に浴びせることで表皮や真皮、その奥の皮下組織まで光エネルギーを伝える治療です。多くの病院では赤・青・白色の光を目的によって使い分けています。なかでも青色はニキビの原因であるアクネ菌の殺菌や、余分な皮脂分泌の抑制を促す作用があるといわれています。

サーマクール、ポラリス(ラジオ波治療)、ウルセラ(超音波)

  • 効果:肌のハリをもたらす、小ジワの改善、毛穴の引き締めなど

高周波RFという電気エネルギーを肌の奥まで届け、コラーゲンなどの組織線維を加熱することで収縮させ引き締める治療です。縦・横・奥行という3次元へと作用する働きがあり、効率的に効果を発揮することが期待できます。施術中の痛みはあまりなく、ダウンタイムもほとんどないと言えます。病院によっては治療間隔の指示に多少違いはありますが、基本的には継続的に治療を受けることで効果が維持できます。

カーボンピーリング

カーボンピーリングとは医療用の超微粒子カーボンクリームを塗った上から、レーザー照射を行う治療法です。古くなった角質や毛穴に詰まった老廃物を除去でき、細胞を活性化させられると期待されています。痛みは輪ゴムをはじいたほどとされており、麻酔なども不要な安全な治療方法になっています。

注射薬による治療

たるみ毛穴や帯状毛穴を改善するためには注射薬による治療も行われています。代表的な治療方法には「ヒアルロン酸注射」や「グロースファクター注射」などがあるので、それぞれの特徴を解説します。

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸は体内では関節の動きをスムーズにしたり、皮膚のうるおいを保つなどの働きを担っています。このヒアルロン酸をシワやたるみを目立たせなくする目的や、真皮層の保水機能を高める目的で使用します。一度の注射で約3~4か月程度は効果が持続するとされますが、製品により違いがあり3か月~1年程度で吸収されます。まれに注射部位に内出血が生じますが2週間程度で消え、たいていはダウンタイム無しで施術後すぐにメイクが可能です。

グロースファクター(細胞増殖因子)

グロースファクターは体内で細胞分裂や増殖のコントロールをしているタンパク質の一種です。これを注射することで、真皮を組織作っている成分の生成を促して、肌のたるみを改善や予防する効果を狙います。施術は両頬で約20分と短くダウンタイムもありませんが、定期的に治療を受けることが求められます。患者自身の血液から採取する多血小板血漿(PRP)も、グロースファクターの働きを利用する治療法です。

プラセンタ

プラセンタには美白・保湿・コラーゲン生成促進というたるみやシワの改善に繋がる効果や、血行促進や免疫力向上、自律神経やホルモンバランスの調整、肝機能改善などさまざまな効果が期待されています。こうしたヒト由来のプラセンタを注射して、たるみ毛穴や帯状毛穴の改善を目指します。施術を受ける頻度は比較的多めで、一度プラセンタ注射薬を注射すると献血できない決まりがあるので注意が必要です。

その他の治療法

機器を使った治療や注射薬による治療の他にも、美容形成の領域では針やメスを使った手術によるリフトアップがあります。

リフトアップ

針によるリフトアップは、細い針を皮下に埋め込むことでたるみを引き上げる方法です。施術時間は1時間以内と短いのですが、その効果は半永久的に持続するといわれています。メスによるリフトアップは、皮膚層と筋肉とともにスマスと呼ばれる表在性筋膜を同時に引き上げ固定し、生え際などの目立たない部分で縫合することでたるみやシワを引き上げ目立たせなくします。

医療機器や注射薬などの治療法があります

これまでご紹介したいずれの方法においても、肌の奥深くまで作用する治療が多いです。治療を受ける側としては施術後の副作用やダウンタイムなどの情報を慎重に医師と相談する必要があります。そのほか、自分の肌の状態、治療方針、料金体系などを丁寧に説明してくれるクリニック、医師を選ぶことがとても大切です。

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