■イボとは
イボとは皮膚の表面に突出するように発生する比較的硬いできもののことです。大小様々あり、原因やできる部分によって名称も変わってきます。
・尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
イボの中でも最も一般的です。外傷を受けやすい手足や顔面といった露出部分にできやすく、皮膚型ウイルスが傷のある皮膚から感染することで現れます。最初は1㎜大ほどの小ささで皮膚が盛り上がっただけのように見えますが、次第に大きくなっていくのが特徴です。
・足底疣贅(そくていゆうぜい)
尋常性疣贅のひとつで足の裏にできるイボのことです。角質が厚くなるのでウオノメやタコに間違えられることがあります。ウイルスが原因で、裸足で過ごす人が感染しやすいものです。表面の角質を削ると出血することがあります。
・老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)
加齢とともに現れるイボで脂漏性角化症とも呼ばれています。手のひら、足の裏以外であれば全身どこでもでき、特に日光を受けやすい顔に多く現れます。
・伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)
比較的柔らかいイボで、いわゆる水イボと言われるものです。ウイルスによる接触感染により発生するとされていますが、詳しい感染経路などは不明です。基本的には子どもに発生しますが稀に大人でも発生することがあります。
・扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
顔や手の甲などにできる平べったいイボのことで、自覚症状はほとんど見られません。青年期に発症するものを青年性扁平疣贅といい、この場合は成長とともに、自然治癒していく可能性が高いです。
・尖圭コンジローム
カリフラワーや鶏のトサカのようなものもある特殊な形状をした性器にできるイボで、1~2ヶ月の潜伏期間の後発生します。できた当初は自覚症状はありませんが、進行すると臭いを放つこともあります。
■スクワランオイルはイボの改善に効果的か?
スクワランオイルは、イボの改善に効果があるという話があります。スクワランオイルをイボに対して塗布していた一部の人は数か月でイボが完治したなどという事例もありますが、論文などでの事例紹介は現段階ではありません。
■イボへスクワランオイルを使用する際の注意事項
スクワランオイルでイボが改善したという事例はありますが、医学的な根拠はありません。ただし、スクワランには細胞の働きを活性化させたり、殺菌作用があるため、そういった効能が得られたと考えることもできます。
イボに対してスクワランオイルを使用する際には、自分だけで判断せずに医師の指示を仰いだほうがよいでしょう。
あわせて読みたい
スクワラン