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トラネキサム酸(トランサミン)の美白効果と副作用とは

更新日:2017.12.15
公開日:2014.09.01
ドクター画像
この記事の監修者
ノエル銀座クリニック 医局長 厚田幸子

美白成分やシミ、肝斑の治療でも使われるトラネキサム酸(トランサミン)ですが、気になる副作用にはどうようなものがあるのでしょうか?美容をはじめ治療で使われるトラネキサム酸の副作用について、ドクター監修の記事で解説します。

日焼けや加齢によるシミ、そばかす、肝斑、摩擦による色素沈着など、シミのタイプはさまざまです。

アミノ酸の一種であるトラネキサム酸(トランサミン)には、メラニンの生成を抑制する作用、炎症を抑える作用などがあり、肌荒れやシミ、そばかすを改善し予防する効果があります。

ここでは、トラネキサム酸について詳しくご紹介します。

トラネキサム酸(トランサミン)とは

トラネキサム酸はアミノ酸の一種で抗炎症・抗アレルギー効果や止血効果を持ち、もともとは湿疹・じんましんの治療や出血を止める目的などで長く医療の現場で用いられています。

シミ・そばかすなどの治療薬や化粧水として

1979年に肝斑の改善効果が報告されたことで、肝斑の治療としても使用されるようになりました。現在は、成分含有量に差はありますが、肝斑改善を目的にした薬をはじめ、シミ、そばかす治療のための内服薬、美白効果を謳った化粧水なども登場しています。

トラネキサム酸の美白効果とは

紫外線を浴びると、シミの素であるメラニンを作り出す細胞「メラノサイト」の周りにある肌細胞から、メラニンを作らせる情報が伝達されます。

トラネキサム酸は、その情報の中に含まれるシミ発生物質「プロスタグランジン」などをブロックし、メラニンの生成を抑えてシミ、そばかすを防ぎます。

抗プラスミン作用で肝斑に有効

肝斑が発症する一因として、メラノサイトの活性化が挙げられます。その原因のひとつであり、肝斑の発症に影響があると考えられるのが、タンパク質分解酵素「プラスミン」です。

トラネキサム酸は抗プラスミン作用を持ち、メラニンが作られる前の段階でメラノサイトの活性化をブロックし、肝斑の発症を抑えると考えられています。つまり、シミができる初期の段階からシミが作られるのを防ぐのです。

ただし、肝斑の発症には女性ホルモンが少なからず影響していると考えられていますが、トラネキサム酸は女性ホルモンの乱れを修正する作用があるわけではありません。

トラネキサム酸の副作用とは

シミ、肝斑に有効なトラネキサム酸。使用してはいけない人、副作用やデメリットはあるのでしょうか。

副作用はないが止血作用に注意

比較的副作用の少ない成分ですが、食欲不振、胸やけ、嘔吐、眠気、発疹などがあります。

その場合はすみやかにドクターに相談しましょう。妊娠・授乳中の方も同様に、ドクターと薬剤師にその旨を伝えてください。

トラネキサム酸と肝斑の関わりについては、『肝斑(かんぱん)治療に用いられる薬の種類』の記事をご覧ください。

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