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産後のトラブル

産後のホルモンバランスの変化と身体への影響

更新日:2017/12/25 公開日:2014/10/01

産後のホルモンバランスの変化と身体への影響について、ドクター監修のもと解説します。産前と産後でどのようにホルモンが変化しているのでしょうか。それによって引き起こされるさまざまな症状も紹介します。

産後のホルモンバランスの変化と身体への影響

妊娠と出産は女性の身体にとっての一大事。ホルモンバランスが大きく変化して身体に大きな影響を与えます。

産前産後のホルモンバランスはどう変わる?

妊娠から産後にかけて大きくバランスを変える女性ホルモンについて説明します。

プロゲステロン(黄体ホルモン)について

妊娠中に盛んに分泌されるプロゲステロンには、赤ちゃんに栄養を送るために必要な胎盤を完成させる役割と、子宮筋の収縮を和らげて流産を防ぐ役割があります。また、乳腺を発達させて母乳を作る準備をします。一方、妊娠初期からの便秘の原因になることもあります。

分泌のピークは妊娠8~9か月までで、それ以降は出産まで減り続け、産後、つまり胎盤の排出と共に激減します。

エストロゲン(卵胞ホルモン)について

妊娠中に分泌されるエストロゲンは、子宮を大きくする役割があります。また、母乳を運ぶための乳管を発達させます。

胎盤がある程度完成するとそこから分泌されて出産まで増加し続けますが、産後は分泌量が急激に低下します。

その他のホルモンについて

妊娠中から脳の下垂体前葉から分泌されはじめるのがプロラクチンというホルモンです。母乳を作り出す作用がありますが、妊娠中は、エストロゲンによって抑制されています。

出産を終え、授乳期になると、赤ちゃんがおっぱいに吸い付くことで刺激され、分泌が活発になります。それにより母乳が生成されるのです。

ホルモンバランスの変化が身体に及ぼす影響とは?

産後の急激なホルモンバランスの乱れはさまざまな形で身体に影響を与えます。

母乳分泌ホルモンが生理再開を遅らせる

赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激によって分泌が促進されるプロラクチンには母乳分泌作用以外に排卵抑制作用があり、授乳期間中は生理の再開を遅らせるように働きます。

濃くなっていたシミや乳首の黒ずみが薄くなる

妊娠中にシミが増えるのは、妊娠中に分泌が増えるプロゲステロンがメラノサイトを刺激することによるものです。妊娠中、濃くなっていたシミは、通常、産後は時間の経過と共に薄れていきます。

また赤ちゃんの吸引する力からおっぱいを守るために乳輪が大きくなったり乳首の色が黒ずんだりしていたのも、卒乳後は徐々に薄くなります。

抜け毛が増える

育毛作用のあるエストロゲンが産後に激減することで起こります。妊娠中そのままになっていた本来抜けるはずの毛髪が、産後に一気に抜け毛となるのです。

肌が敏感になり、かゆみや湿疹、かさつきが起こる

妊娠前の身体に戻ろうとする途中で、ホルモンバランスが安定していないために起こります。それに加えて、睡眠不足や産後のストレスなども関与していると考えられています。

このように産後は、ホルモンバランスの変化によって身体にさまざまな影響が出ますが、もちろんしっかり休養することで回復が可能です。産後しばらくは、周囲にサポートしてもらい、家事の負担を減らしましょう。

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