身体の中からエイジングケア
肌老化を防止(アンチエイジング)する正しいエイジングケア方法
更新日:2017/03/22 公開日:2014/10/01
この記事の監修ドクター
千春皮フ科クリニック 院長
渡邊千春 先生
「自分の肌は自分が一番知っている」とばかりに、我流でお手入れをしていませんか?間違ったケアはトラブルの元です。ここでは老化防止(アンチエイジング)のために行いたい正しいエイジングケア方法を紹介します。
エイジングケアの基本は肌によい生活習慣
効果的なエイジングケア法をとり入れる前に、まずは肌によくない生活習慣を改善しましょう。アンチエイジングは、健康な身体を作り、健康な素肌を持つことが大前提です。
肌によい食生活
ハリウッドセレブの間で話題となった「マクロビオティック」をご存知でしょうか。これは、日本食に東洋思想の「陰陽」を組み入れた食事法です。
また、ユネスコ無形文化遺産に登録されたことでも和食が世界的に注目を浴びましたが、一汁三菜を基本とし、大豆製品、海藻類などを組み合わせて食べる日本の食事スタイルは、理想的な栄養バランスだと言われており、エイジングケアにも効果が期待できます。
身体にはもちろん、肌の健康にも欠かせない低カロリーで栄養価の高い優良食材を積極的に摂りましょう。食材の例を以下にあげます。「孫子は優しいよ(まごこはやさしいよ)」と覚えておきましょう。
- ま:豆類
- ご:ごま
- こ:米(なるべく玄米)
- は:わかめ(海草類)
- や:野菜
- さ:魚
- し:しいたけ(キノコ類)
- い:いも類
- よ:ヨーグルト(発酵食品)
運動
肌の新陳代謝を促すために、運動は欠かすことのできない習慣です。おすすめはジョギング、ウォーキングなどの軽い有酸素運動。脂肪を燃焼することに加え、運動中は血中の糖分がエネルギーに変換されて血糖値を下げるため、身体の内側から健康になることができるのです。
運動は、継続することが大切です。週3日から、1日あたり30分程度から始めれば十分です。無理のない範囲で、継続することを意識して行いましょう。
睡眠
代謝を上げようと運動をしたり、代謝を高める成分を摂取していても、ターンオーバーが促進される時間帯に睡眠ができていなければ意味がありません。肌は眠っている間に作られるので、質のよい十分な睡眠はエイジングケアに必要不可欠です。
タバコ・アルコールは控えること
化粧品でのスキンケア、美肌のための食事、サプリメントなどなど、肌のためにできることはたくさんありますが、同時に肌に悪いことを続けていては、せっかくの努力も台無しです。
美しい肌を求めるなら肌にストレスを与える行為はすっぱりとやめましょう。
たとえば、肌によいビタミンCを摂取していても、ビタミンCを破壊するタバコを吸い続けていれば、肌に栄養を送る前に帳消しになってしまいます。
悩み別!エイジングケア法
ここでは老化によって引き起こされる悩み別に、最適なエイジングケア方法を紹介します。「光老化」という言葉があるように、光の影響で老化現象が起こります。紫外線を長年浴び続けることで、シワやシミ、たるみなどを引き起こす現象を光老化と言います。
シミ対策
光老化の最大の原因は、UV-Aという紫外線です。
シミ対策は、まず第一に紫外線対策を徹底することが重要です。外出するときは必ず日焼け止めクリームかUVカット効果のある化粧下地やファンデーションを塗りましょう。春夏の外出時は帽子や日傘も忘れずに。直射日光を避け、冬でも日焼け止めを塗るなどの対策が不可欠です。
・シミに効く食生活のポイント
メラニンの沈着を抑え、できたメラニン色素を還元してシミを薄くするビタミンCを積極的に摂りましょう。ビタミンC摂取におすすめの食材は、ゴーヤ、パセリ、パプリカ、ブロッコリー、ピーマン、いちご、キウイなどです。
ただし、ビタミンCを摂取するときは、注意が必要です。ビタミンCは水溶性なので、摂取しても対外に排出されやすく、体内にとどめておくことが難しい成分なのです。そのため、こまめに摂取することで補う必要があります。体の中から行うシミ対策は、朝昼晩とこまめにビタミンCを摂取することがカギです。
乾燥、シワ、たるみ対策
あらゆる肌トラブルを引き起こす元となるのが乾燥です。乾燥を防ぐためには、きちんと保湿することが大切です。
脱脂作用のあるオイルクレンジングなど、刺激の強いクレンジングや、熱いお湯で洗顔することは乾燥を引き起こす原因となります。
洗顔後はたっぷりと化粧水を塗った後、手のひらでやさしく押し込むように美容液を浸透させ、さらにクリームやオイルでうるおいの蓋をするのがスキンケアの基本です。
・乾燥、シワ、たるみに効く食生活のポイント
肌作りのカギとなる良質なタンパク質と、抗酸化作用をもつビタミンA、ビタミンEをたっぷり摂りましょう。
ビタミンAは肌や粘膜を強くします。植物性食品の中ではβ-カロテンとして存在し、体内でビタミンAとして働きます。ビタミンAは鶏レバー、ウナギ、ニンジン、春菊、ホウレン草、カボチャ、ニラ、小松菜、チンゲン菜などに多く含まれます。
ビタミンEは肌の奥で酸化を防止し、肌を保護するバリア機能を正常に保ち、うるおいをキープしてくれます。ビタミンEはアーモンド、アンコウの肝、スジコ、タラコ、アユなどに多く含まれています。
β-カロテンの約10倍の抗酸化力を持つアスタキサンチンも、乾燥・シワ・たるみ対策として有効だと言えます。紫外線で発生した活性酸素から肌を守ってくれるため、アンチエイジングにも効果があるのです。
エイジングケアに「早過ぎる」はない!
エイジングケアは老化を予防し、美しく健康な肌を保つための美肌対策ですから、若いうちからはじめても早過ぎるということはありません。20代でも成長過程が終了していれば、老化が始まるのです。若々しい肌を保ちたいのであれば早めに対策を立てることが大事。将来の自分のために、今できることから始めましょう。
その他、若返り効果が期待できるインナーケアや成分については、『見た目年齢を10歳若返らせるインナーケア』や『アンチエイジングに効果的なサプリメント成分』をご参照ください。
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