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二重手術、切開法の特徴・経過とクリニック選びの注意点

更新日:2016.12.15
公開日:2014.10.01
ドクター画像
この記事の監修者
アーティスクリニック 院長 濱田英之輔

半永久的に二重まぶたを維持することができる施術が切開法になります。切開法とはどのような特徴があり、術後の経過はどのようになるのか、また、クリニックや医師の選び方まで、ドクター監修のもと詳しくご紹介します。

二重手術について

最近、比較的低価格な二重まぶたの整形手術も多くなり、気軽に整形手術を受けることができるようになりました。二重整形施術にもいくつかの種類があり、予算や、何を重視するかによって方法を選択できます。

埋没法

まぶたの上に二重の線をデザインしたあと局所麻酔をして、極めて細い医療用の糸でまぶたの裏を数か所縫い合わせ、二重まぶたにする施術です。

まぶたを切らずに施術を行い、糸の力で二重まぶたを形成するので、切開をともなう切開法と比較すると痛みや腫れが少なく、施術当日の洗顔やシャワーも可能です。また、まぶたの裏を縫い合わせただけなので、理想のまぶたにならなかった場合、二重まぶたをつくり直すことも可能です。

施術の時間はクリニックによって多少の違いはありますが、両目で30分かからないことがほとんどです。術後の腫れも切開法よりは小さいので気軽に施術を受ける方が多い方法です。

部分切開法

まぶたが厚く、埋没法ですっきりとした二重まぶたがつくれない人や、縫合していた糸が切れて元の一重まぶたに戻ってしまう人向けの方法が部分切開法です。

局所麻酔をし、まぶたの表面に1cm~2cm程度の部分的なメスを入れたあと、まぶたの厚みの部分や糸が切れる原因の箇所を処理して縫い合わせ、二重まぶたを整形します。抜糸は1週間程度おいた後に行われることが多いです。部分切開法は小切開法とも呼ばれる通り、切開する部分が少しだけですので、腫れが治まる日数は比較的短く、施術時間は短時間で済みます。

部分切開法を行うにあたって大切なのは内部処理になります。この内部処理がきちんとできていないと二重が定着しません。内部処理とは二重のラインが外れることがないように癒着操作することを指します。この内部処理は施術する病院によって異なります。中縫いするか・しないかということでも分かれますが、できるのであれば中縫いはしない方がよいでしょう。

その理由は中縫いしたことによってまぶたにしこりが残ってしまう可能性があるからです。吸収糸などを使用するから大丈夫だという意見もありますが、吸収糸であっても吸収する過程でしこりのように残ることもあるので気をつけましょう。

全切開法

まぶたが厚いだけでなく腫れぼったい人や、幅の広い二重まぶたを求める人向けの施術が全切開法です。

全切開法では、希望する二重の線に沿ってメスを入れ、切開部分の余分な組織や筋を切ります。加えて厚みや腫れぼったさの原因となっている脂肪(眼窩脂肪)を取り除いたあと縫合し、二重まぶたを整形します。抜糸は部分切開法と同じくおよそ1週間後に行われることが多いです。

希望する二重の線に沿ってメスを入れるので、くっきりとした二重まぶたを形成することが可能です。また、脂肪を取り除くので、目もとの厚みや腫れぼったさを解消することができます。半永久的に二重まぶたを維持したいと考えているのであれば、埋没法のように二重が取れる可能性がある整形手術ではなく、切開法による整形手術がよいでしょう。

ここからは、切開法による二重まぶたの特徴と術後の経過について説明します。

切開法の特徴とは

半永久的に二重を維持できる

切開法の一番の魅力は二重を半永久的に維持することができる点にあります。腫れぼったい目をしている人は、脂肪を少し取ることができるので目がスッキリします。縫いとめるわけではないので、糸が取れてしまうというような心配がありません。

手術は30分程度の短時間で済む(部分切開法の場合)

部分切開法はメスを使用するので時間がかかってしまうと思われがちですが、30分程度で手術は終わります。

手術後の腫れ

全切開法の場合

全切開法による腫れは1~2週間程度で落ち着きます。これに関しては個人差があるので、アイメイクなどは担当の医師に相談してから始めるようにしてください。基本的には腫れが落ち着き始めた1週間後からアイメイクは可能です。治療でどの程度メスを入れるのかによって腫れ具合には違いがあります。

部分切開法の場合

部分切開法による手術では、強い腫れは1週間ほどすれば気にならなくなるでしょう。アイメイクに関しては、強い腫れがあるときには控えるようにしましょう。アイメイクができるのは強い腫れが引いてきた1週間後からです。強い腫れに関しては個人差によって前後するので、アイメイクに関しては医師に相談してからにしましょう。

切開法を行ったあとの経過

傷の程度と落ち着くまでの期間

・皮膚を切開すればある程度の傷跡は残る

メスを使用して皮膚を切開することになるので、手術後には傷跡ははっきりとわかります。腫れが引いてくる1週間後でも、まだ傷跡は目立つでしょう。この段階ではまだ糸が残っている状態です。

・1か月ほどで治まるが、傷跡はまだわかる

切開による手術をして1か月後には落ち着いてきますが、目を閉じると傷跡が赤いのはわかります。メイクなどをすれば問題なく隠すことができる程度には治まるでしょう。

・半年ほどたつと、ほとんどわからなくなる

術後半年ほどで傷跡は目立たなくなります。埋没法と比べると、傷跡が目立たなくなるまでに時間を必要とすることは覚悟しておかなければいけません。傷跡はほとんどわからない程度に落ち着きますが、傷跡が消えるというわけではありません。切開した部分の皮膚と筋肉の間には瘢痕組織(はんこんそしき)ができます。この瘢痕組織は無くなることがないため、切開法で作った二重が消えることはありません。

ダウンタイムについて

術後は、個人差はありますが1週間程度で腫れが治まります。そして、1か月程度で二重の幅も安定するでしょう。このダウンタイムはクリニックによっても差があります。もう少しダウンタイムを長く取らなければいけないクリニックもあるので、施術する医師に確認するようにしてください。なんらかの都合であまりダウンタイムの時間が取れないという人は片目ずつの手術も可能です。

切開法のリスク

傷口が目立つ場合がある

切開法における二重まぶたの手術では傷跡が残ってしまいます。傷跡を残さないように二重まぶたの整形手術を受けたいと思うのであれば、切開法は避けるのが無難でしょう。

ほとんど傷跡を残さない整形手術は埋没法です。埋没法ではメスを使用しません。術後しばらくは針で刺したような傷跡が残りますが、この傷跡は時間が経てば無くなりますので安心してください。

そして、埋没法にも欠点は存在します。切開法の場合、半永久的に二重を維持することができますですが、埋没法は二重を糸で留めて作っているので、糸がはずれることで二重が取れてしまう可能性があります。

切開法を行った後の修正

傷跡が気になる場合の修正

二重まぶたの整形手術の傷跡が目立つなど、気になる場合は傷跡を目立たなくする修正手術が可能です。ただし、再手術を行うことにより、一時的に傷跡がさらに目立つケースも考えられます。しかし、時間経過とともに傷跡は目立たなくなるので、ドクターの説明をしっかり聞くようにしましょう。

傷跡が目立つ原因として考えられるのは、二重を定着させるために瞼板前組織(けんばんぜんそしき)を切除することです。また、挙筋腱膜(きょきんけんまく)と呼ばれる、目を開けるために必要な組織の一部が切りとられてしまうケースも考えられます。

これらの状態を改善するためには、高度な技術が必要となります。失ってしまった組織を他の組織で補いながら修正手術を行う、凸凹をなくすために癒着を取り除くなどの処置が必要となります。

左右差の修正

左右の二重のアンバランスを改善するためには、左右どちらかの理想のラインに合わせて、片目だけの施術を行います。また、バランスをとりながら、両目の手術を行う場合もあります。

バランスが崩れる原因としては、目を開くために必要な筋肉である眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の短縮量に、左右差があることが考えられます。このような場合には、両眼または片眼を再び手術をして調整することで、左右のバランスが保てるようになります。

クリニック選びの注意点

どのような情報を参考にしたらよいか

インターネットの普及により、美容クリニックの情報が簡単に手に入るようになりました。ネットの検索で頻繁に用いられるのは、ランキングです。しかし、ランキングは広告塔として活用されることもあります。二重まぶたの手術を受ける際、ランキングばかりを鵜呑みにせず、実際の美容クリニックのホームページを検索し、情報を得ることが重要です。

美容クリニックのホームページでは、二重まぶたの手術方法と価格が明確に表示されているかが大切です。二重まぶたの手術方法は一つだけでなく、体質(腫れぼったい目をしているなど)や希望(くっきりとした二重を形成したいなど)に合わせ、いくつかの選択肢があります。同じ手術方法でも、クリニックによって若干の違いがあるので、価格と同時に確認すると効率的です。

医師の選び方

ホームページでは医師の経歴を確認することもできます。医師や経歴が記載されていないときは、注意が必要です。経歴が記載されていた場合は、日本美容外科学会に所属しているかを確認します。日本美容外科学会は同名で二つありますが、どちらの学会にも所属していない場合は見送るようにしたほうが賢明です。また、医師の経歴から得意とする手術を判断できることもあるので、医師選びの参考にしましょう。

手術前、術後のダウンタイムに現れる赤みや腫れなどの症状について、きちんと説明をしてくれる医師を選ぶことも重要です。ダウンタイムが過ぎても、年数が経過するとまぶたは変化していきます。どのように変わっていくのかなど、数年先の相談も受けてくれる医師を選ぶこともとても重要になってきます。

最近では手術の方法などについて、担当医とは別に相談ができる医師、セカンドオピニオンができる医師を持つ必要性も高まっています。

美容クリニックとの間に起こったトラブルの一例

二重まぶたの手術は手軽に行える印象がありますが、手術方法によってはまぶたを切開することになります。手術後、切開した箇所がひどく腫れたという事例や、目に違和感があるというようなことが原因でトラブルになるケースがあります。

また、料金が安いクリニックで手術をし、最初に提示された金額よりも高額の料金を請求されたというような、金銭に関わるトラブルも発生しています。埋没法は二点、三点と留める箇所が増えるにつれ、料金も増加することを説明されず、一点止めの料金しか伝えられていなかったなどという例もあります。

手術後のトラブルや金銭トラブルが発生する原因は、しっかりとした対応や説明を受けていないことが多いです。このようなトラブルを起こさないためにも、カウンセリング時に術後のダウンタイムや、手術料金、手術後の保証などをしっかり確認しましょう。きちんとした説明が受けられないクリニックは避けた方がよいでしょう。

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