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イオン導入器の美容効果と注意点

更新日:2018.03.02
公開日:2014.10.01
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この記事の監修者
マノメディカルクリニック院長 馬野詠子

イオン導入器の美容効果と使用時の注意点について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。イオン導入をより効果的に活用するために、イオン導入器が美容に良い理由とその仕組みもお伝えします。

ビタミンCやプラセンタなどの美肌成分を、より効果的に肌に浸透させたい時に有効なのがイオン導入器によるスキンケアです。

イオン導入の期待できる効果とは

イオン導入器は別名“イオントフォレーシス”とも呼ばれています。肌にごく弱い電気を流して表皮のバリア機能を一時的に弱め、肌のより深いところまで水溶性の美肌成分を浸透させることができる美容機器のことです。その効果の高さから「針を使わない注射」とも言われていますが、痛みはほとんどありません。

クリニックではピーリングやレーザー治療など他のメニューと併用して行うことで、効果をさらに高めることもできます。毛穴の開き、乾燥、ニキビ、ニキビ跡、シワ、たるみ、シミの改善や美白、きめを整えるなど、イオン導入器はさまざまな美容効果が期待できます。

美容成分が皮膚の深部にまで浸透する理由

肌表面の角質層は酸性で、プラスイオンが多い状態です。しかし角質層の内側にある顆粒層はアルカリ性で、マイナスイオンが多くなっています。そのため、角質層と顆粒層の間には微弱な電気が流れています。これは、美容液などの有効成分の浸透を阻むバリアのようなものです。

そこでイオン導入器で肌の表面からごく弱い電気を流すと、角質層と顆粒層の間に流れる電気の働きを弱めてくれるのです。これが、イオン導入器によって肌の深いところまで美容成分を届けることができる仕組みです。

また主に美白目的で使用されるビタミンC誘導体やプラセンタは、水に溶けるとマイナスに帯電します。このような美容成分はイオン導入器からのマイナスの電流と反発しあい、その作用で皮膚の奥へと浸透していきます。

美顔器などイオン導入器の使用時の注意点

このように肌にさまざまな効果をもたらしてくれるイオン導入器ですが、どのような成分でも浸透させられるわけではありません。

一般的に用いられるのはビタミンC誘導体、プラセンタ、トラネキサム酸、アミノ酸など粒子の細かな成分です。これらを肌の悩みに応じて単体またはブレンドして導入していきます。しかしコラーゲンやヒアルロン酸などは粒子が大きいため、イオン導入器でのケアには不向きです。また肌の奥まで浸透させるので、添加物の入っていないものを選びましょう。

さらに微弱とはいえ肌に電気を流すわけですから、妊娠・授乳中の方やペースメーカーなどの機械・金属類が体内にある方はドクターに相談してください。

イオン導入器を使用する際は、肌に直接当てないことも大切です。肌へ負担がかかり、トラブルを引き起こす原因になります。香料や防腐剤などの添加物が入っていない導入材を含ませたフェイスマスクやコットンの上から使いましょう。

 

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