シャンプーの基本的な選び方
出産後の抜け毛におすすめのシャンプーと頭皮ケア
更新日:2017/12/21 公開日:2014/10/01
この記事の監修ドクター
広尾プライム皮膚科 医師
谷口由紀 先生
妊娠から出産まで、急激に体調が変化していくことでホルモンバランスが崩れ、さまざまなトラブルが引き起こります。なかでも多いのが「抜け毛」です。
産後の抜け毛・薄毛の原因
「分娩後脱毛症」「産後脱毛症」などと呼ばれる産後の抜け毛。妊産婦の半数は抜け毛で悩んでいるとも言われています。
産後2ヶ月くらいから急に抜け毛が増え、ブラッシングの際に髪の毛がごっそり抜け落ちたり、朝起きると枕元に束になって落ちていた…というケースもあり、不安を感じる方も多いと思います。
女性ホルモンは、大きく分けるとエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、通常はその2つが2週間ごとに、交互に優位に働きます。しかし妊娠中は双方のホルモンが分泌量を増やし、産後はもとに戻るため双方のホルモンが急速に減少します。
このとき正常なホルモンバランスを取り戻そうとして急激な変化が起こるため、その変化に身体がついて行けず、抜け毛などの不調が引き起こされるのです。
産後半年から1年ほどすると抜け毛も落ち着きます。気にし過ぎるとストレスや睡眠不足で抜け毛がさらに悪化したり、産後の肥立ちにも影響しますので、あまり悩みすぎずに過ごしましょう。
抜け毛・薄毛におすすめのシャンプー
抜け毛が気になるからとシャンプーを控えめにするのは逆効果。健康な髪のためには、頭皮を清潔に保っておくほうが良いのです。ただし、きちんとシャンプーしていても抜け毛が気になる場合、使っているシャンプーに問題があることも。
シャンプーに使われている界面活性剤によって、洗浄力が強すぎたり、皮脂をとりすぎたりして頭皮にダメージを与えていることがあります。
その場合、頭皮に優し「アミノ酸系シャンプー」がオススメです。アミノ酸は地肌と同じタンパク質でできているので、育毛に必要なタンパク質を補ってあげることで効果を発揮します。
抜け毛の予防や対策にも!正しいシャンプー方法
抜け毛予防には、シャンプーの仕方も見直しましょう。正しいシャンプーのポイントをご紹介します。
1日1回の洗髪で頭皮を健康に
頭皮を健康に保つためには2度洗いがベスト。1度目は表面の汚れや整髪料を落とし、2度目はシャンプーの量を半分くらいにして頭皮をマッサージするように洗います。1日に何度も洗うと皮脂を余分に落としてしまいますので、1日1回の洗髪に止めましょう。
指の腹でやさしく下から上へ
指先や爪を立てたりせずに、指の腹を使うのがポイント。顔を洗うのと同じように優しく洗いましょう。ゴシゴシ洗ってしまう方は、脇をしめて親指を使わないようにするとほどよい力加減になるでしょう。
また、髪の流れに逆らい、下から上に向かって洗うとシャンプーが髪に行き渡ります。すすぎも同様にして、シャンプーを残さずキレイに流しましょう。
しっかり水分を拭き取ってから乾かす
タオルでしっかり水分を拭きとります。ゴシゴシこすると摩擦でキューティクルを傷めるので要注意です。
また、水分が残ったままの自然乾燥は髪や頭皮の乾燥のもと。角質も傷めてしまいます。ドライヤーを使う際は髪から15cmほど離し、動かしながらかけていきます。同じ所に2秒以上熱風を当てるのはNGです。
育毛剤を使用するのも手
高齢出産の方も増えてきていますので、抜け毛が落ち着くのが遅いこともあります。その場合、育毛を補うために育毛剤を使うのも良いでしょう。直接、毛根に栄養を与えることができます。
あわせて読みたい
シャンプーの基本的な選び方
-
髪と頭皮によいシャンプーの選び方と洗髪方法
-
ノンシリコンがおすすめ?アミノ酸シャンプーの正しい選び方
-
アミノ酸シャンプーの成分と正しい選び方
-
無添加シャンプーは本当に髪や地肌にやさしい?
-
せっけんシャンプーで抜け毛が減る?特徴と正しい使い方
-
女性におすすめのシャンプーの成分・種類と選び方
-
肌に優しくても汚れは落ちる?低刺激シャンプーの特徴と正しい選び方
-
肌タイプ別!正しいシャンプーの選び方
-
カラーリング後に色持ちさせるシャンプーとは?
-
アミノ酸シャンプーの効果とは
-
アミノ酸系シャンプーの洗浄成分(界面活性剤)とその効果
-
かんたんチェック
美意識をはかる「ビューティ偏差値」チェック
-
かんたんチェック
「オス化女子」セルフチェック
-
-
-
-