最近、注目を集めている「アミノ酸シャンプー」は、髪や肌にやさしいといわれていますが、他のシャンプーと比べてどのような違いがあるのでしょうか。アミノ酸シャンプーの特徴について見てみましょう。
アミノ酸とは
アミノ酸とは、人体を生成する原料となるタンパク質を構成する成分です。アミノ酸を組み合わせることでさまざまな種類のタンパク質を作ることができます。髪や頭皮も、アミノ酸が組み合わされたタンパク質によって構成されているため、アミノ酸系シャンプーは、頭皮や髪への刺激が少ないとされています。
しかし、シャンプー剤において注目すべきは、洗浄成分である界面活性剤にあります。界面活性剤はシャンプー剤に必要なもので、アミノ酸系シャンプーは、この洗浄成分の性質が「アミノ酸」であることを指します。
シャンプー剤の種類と特徴
シャンプー剤には、使用される洗浄成分(界面活性剤)によって、大きく分けて3種類分けることができます。
石けんシャンプー
アルカリ性で洗浄力は強いです。髪はきしみやすく、頭皮の皮脂もしっかり分解します。一般的には、アルカリ石けんで洗っても数時間で弱酸性に戻りますが(アルカリ中和能)、乾燥肌の人やアトピー性皮膚炎の場合は、戻るのに時間がかかってしまいます。
高級アルコール系シャンプー
高級アルコールを原料としている界面活性剤を主な洗浄成分として使用したシャンプーです。洗浄力が強く、皮脂をしっかり洗い流します。洗浄力が強く、シャンプー剤の主成分として長く利用されてきました。
アミノ酸系シャンプー
アミノ酸を含む界面活性剤のシャンプーです。アミノ酸系は、洗浄力はやや弱いですが低刺激なので肌にはやさしいです。乾燥肌の人やアトピー性皮膚炎の場合も、安心して使えると行ったメリットがあります。ベビーシャンプーや他の界面活性剤の刺激緩和剤として使われることもあります。
アミノ酸系シャンプー剤の特徴
石けん系シャンプーや高級アルコール系シャンプーは洗浄力が高い反面、皮膚への刺激が強いことから、近年では低刺激のアミノ酸系シャンプーの需要が高まっています。
アミノ酸シャンプーのメリット
敏感肌、乾燥肌などの人には、アミノ酸系シャンプーを用いることで、頭皮の刺激を抑えることが期待できます。アミノ酸系の界面活性剤を使用したアミノ酸系シャンプーの特徴は以下になります。
- 低刺激性なので、皮膚や髪にやさしい
- 適度な洗浄力で、皮脂を落としすぎないため乾燥しにくい
アミノ酸系シャンプーのデメリット?
アミノ酸系シャンプーは高級アルコール系のシャンプーよりも洗浄力がやや弱くなるという特徴があるため、デメリットというよりは、これまでと同じような洗髪方法では支障が出る場合もあります。たとえば、皮脂がたくさん出る人が、アミノ酸系シャンプーでいつも通りに洗髪すると、過剰な皮脂が残ってしまう場合が考えられます。
こういった場合は、アミノ酸系シャンプーで頭皮を揉み洗いする時間を少し長めにするなどの調節が必要です。洗い上がりの頭皮の様子をみながら、自分に合った洗い具合を見ていきましょう。二度洗いも良いと思いますが、皮脂の落としすぎに注意したいところです。
アミノ酸シャンプーを選ぶときの注意点
一般にアミノ酸シャンプーと呼ばれているものには、アミノ酸配合シャンプーとアミノ酸シャンプーの2種類に分けられます。アミノ酸配合シャンプーは、高級アルコール系界面活性剤や石けんなどが主成分となっているシャンプーにアミノ酸系界面活性剤を少量加えたもので、洗浄力が高いものもあります。
一方、アミノ酸系界面活性剤をメインとしたシャンプーは、洗浄力がマイルドなものになります。パッケージの背面にある成分表示で見極めるには、ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Na・スルホン酸などの界面活性剤が含まれていないものを確認。そして、アミノ酸系界面活性剤であるココイルグルタミン酸やココイルアラニンが使われているものを選びましょう。
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