きちんとシャンプーをしているのに頭皮や髪のにおいが気になる…。そんな方はシャンプーの選び方や、洗い方が正しくないのかもしれません。ここでは、においの原因とケア方法について解説します。
女性でも頭皮が臭う原因とは
頭のにおいの原因には、頭皮と毛髪の2つがあります。
皮脂の酸化や加齢臭などで匂いが発生する
身体の中で、頭皮は皮脂腺と汗腺がもっとも多い場所です。皮脂が過剰に分泌したり頭皮のバリア機能が低下すると、頭皮や毛穴にいる常在菌が増殖し、皮脂が酸化した過酸化脂質特有のすえたにおいが発生します。
加齢臭も皮脂が多い頭皮から出やすいにおいです。皮脂に含まれるヘキサデセン酸という脂肪酸の一種が分解され、体臭成分のノネナールが発生することでにおうのです。
40代以降になると、男性のみならず女性も皮脂内にヘキサデセン酸が増殖し、においが気になることが増えてきます。
タバコなどが髪の毛についてにおう
毛髪は毛皮質という繊維が多数集まった束で、外側をキューティクルという膜で覆われています。パーマやヘアカラーなどで髪が傷むとキューティクルがはがれ、においの成分が入り込みやすくなります。タバコや焼き肉などの煙が充満しているところでは、特ににおいが髪につきやすくなってしまうのです。
頭皮の臭いを改善するシャンプーの選び方
頭皮や毛髪のにおい対策に、最適なシャンプーをご紹介します。
抗菌・消臭効果が高いシャンプー
常在菌はどんな人の頭にも存在しますが、増えすぎると悪影響を及ぼすこともあります。繁殖しすぎないようにするには、抗菌作用のあるシャンプーを選びましょう。消臭効果のあるシャンプーも効果的です。
皮脂汚れが落ちやすくなる炭酸シャンプー
炭酸水に含まれる二酸化炭素には、皮脂を溶かす作用があります。シャンプーに炭酸を配合することで皮脂汚れが落ちやすく、においの発生を防ぎます。炭酸のキメ細かい泡が頭皮を刺激して血行や代謝も良くなります。
ただし乾燥肌やアトピー肌など皮脂の分泌が少ない方は、炭酸シャンプーを使うと皮脂を落とし過ぎることもあるので避けた方が良いでしょう。
頭皮の臭いを解消するケア対策
頭のにおいの予防・改善には、正しいヘアケアと生活習慣も大切です。
シャンプーは朝より夜がおすすめ
皮脂が酸化することでにおいが発生するので、洗髪しないで寝てしまうと常在菌が繁殖してにおいの原因になります。
また洗髪で皮脂が流されると、頭皮や髪を保護する新しい皮脂が出てくるのに4~8時間かかります。朝にシャンプーすると頭皮の皮脂が十分に分泌されないまま紫外線を浴びてしまい、髪や頭皮を傷めることに。シャンプーは夜がオススメです。
洗髪後はしっかり乾かす
洗髪後、頭にタオルを巻いたまま長時間放置したり、髪が濡れたまま寝るのも菌が繁殖しやすく、においの原因に。タオルドライ後は、すぐにドライヤーでしっかり乾かします。ブラシも菌が繁殖しないよう清潔に保ちましょう。
頭皮のために食生活を改善する
頭皮のにおいの改善には、食生活の見直しも大切です。髪や頭皮のもととなるタンパク質を中心に、髪や頭皮の素となるケラチンを合成する亜鉛・鉄、皮脂の分泌を抑えるビタミンAやBを摂取し、他にも根菜・海藻・キノコ類などバランスのよい食事をとりましょう。
また、アルコールの大量摂取や喫煙も髪や頭皮には悪影響。アルコールの大量摂取は肝臓に負担をかけ、髪や頭皮の状態を悪化させる原因になります。タバコに含まれるニコチンは血流を悪くし、血行が悪くなることで頭皮や髪はにおいやすくなってしまいます。飲酒や喫煙は控えるか適度にし、快眠とバランスのよい食事がにおいの改善・予防に繋がります。
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