近年の豊胸手術は安全性も高まっていますが、「失敗が怖い」「後遺症が心配」など、マイナスイメージをお持ちの方も多くいらっしゃるでしょう。豊胸手術のリスクや後遺症についてお伝えします。
失敗よりも注意したいリスクや後遺症
どのような種類の豊胸手術でも、成功するか失敗するかは執刀するドクターの腕によります。基本的に、よほど未熟なドクターでない限り失敗を恐れる必要はないでしょう。ただし、個人差があるのですが、豊胸手術にはリスクや後遺症の可能性があることは知っておいてください。
リスクや後遺症を回避するためには、豊胸手術を受ける前の事前カウンセリングが大変重要となります。カウンセリングでは、手術内容だけではなく、その豊胸手術によって起こりうるリスクや後遺症についてもしっかり話を聞きましょう。カウンセリングの時点でどんな小さな不安であっても相談し、解決しておく必要があります。経験豊富で信頼できるドクターであれば、患者の話をしっかり聞き、その患者にふさわしい提案をしてくれるはずです。そのうえで、最終的にそのドクターを信頼できるかどうか、豊胸手術を実際に行なうかどうか、自分で判断しましょう。
また、豊胸手術後の結果に納得できないというケースもあります。修正することは可能ですが、手術後すぐに行なうと体への負担が大きいため、ドクターとよく相談したうえで再手術を決めるとよいでしょう。
豊胸手術タイプ別に見るリスク
豊胸手術のタイプによって、リスクや後遺症は異なります。代表的な3つの豊胸手術の場合をみてみましょう。
脂肪注入法
注入した脂肪が壊死してしまうと“しこり”ができ、さらにこれが被膜でおおわれると石灰化が進み硬くなります。注入した脂肪が壊死する要因には、大量の脂肪を一か所にまとめて注入したケースがあげられます。本来であれば、脂肪を少量ずつ、乳腺内、乳腺周囲、乳腺下、筋層内、大胸筋下など複数の場所に注入することで、このリスクを回避しています。
ヒアルロン酸注入法
注入するヒアルロン酸のクオリティによっては、ヒアルロン酸の周囲にできる被膜によって、しこりができたり胸の変形が起きたりすることがあります。クリニックの雰囲気だけでは、どのようなヒアルロン酸を使用しているのかまで判断できないので、しっかりとドクターに聞くなど事前に確認しましょう。
バッグ挿入法
豊胸のためのシリコンバッグは体にとっては異物です。しかし、この異物を体の外へ出すことが不可能なため、膜をつくって防御する作用が働きます。そのため、胸が硬くなったり変形したりすることがあります。バッグの種類や大きさが自分の体に合っているか、手術前にきちんと確認をすることが大切です。
豊胸手術の失敗を避けるためには、経験豊富なドクターに頼りましょう。ただし、リスクや後遺症の可能性は完全には否定できません。それでも、実績があり信頼のおけるドクターであれば、リスクや後遺症も最小限におさえることができます。
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