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自然な仕上がりが期待できる!?脂肪注入による豊胸手術の効果と現状

更新日:2016.12.09
公開日:2014.11.01
ドクター画像
この記事の監修者
池田ゆう子クリニック 院長 池田優子

豊胸手術のひとつ、自分自身の余分な脂肪を吸引して胸に注入する「脂肪注入法」について、ドクター監修の記事で手術方法とその効果を解説します。また、脂肪注入法のデメリットと、それを解決する方法についてもお伝えします。

豊胸手術のひとつである「脂肪注入法」。自分自身の脂肪を胸に注入して豊胸する脂肪注入法の手術内容と効果のほか、現状についてお伝えします。

脂肪注入による豊胸手術とは

脂肪注入による豊胸手術とは、自分の体にある脂肪を吸引して、胸に注入する方法です。脂肪が気になる部位を細くしながら、胸も大きくすることができます。メスを使わず、手術は注射で行われるため、豊胸手術で気になる傷あとも残らないのも特徴的です。

●手術方法
まず、自分自身の体から余分な脂肪を吸引します。そして、吸引した脂肪細胞を「乳腺内」「乳腺周囲」「乳腺下」「筋層内」「大胸筋下」の五層にわたり、しこりができないように少量ずつ注入していきます。注入した脂肪の最大約50パーセントが定着して胸の脂肪となり、残りは吸収されてなくなります。

●おしり、太ももなど、脂肪吸引はどの部位からでも可能
脂肪注入法では、自分自身の脂肪を吸引しますが、脂肪の吸引はどこの部位でも可能です。たとえば、ウエストや太ももの脂肪が気になる場合、そこの脂肪を吸引して胸に移動させることで、理想のボディに近づけるメリットがあります。

●胸に異物が入らないので、自然な形、自然なやわらかさに
脂肪注入法では、シリコンバッグのような異物を胸に入れるわけではないので、不自然な硬さがなく、やわらかい自然な形で胸を整えることができます。レントゲンに写ることもないので豊胸手術をしたことが周りに知られることもなく、異物挿入による後遺症も心配ありません。

●サイズアップは1~2カップ程度
脂肪注入法では、シリコンバッグ挿入法のように数カップもバストアップすることはできず、胸を大きくできる限界があります。ただ、経験豊富なドクターであれば、脂肪を少量ずつまんべんなく注入できるため、個人差があるものの1~2カップのバストアップが可能です。

脂肪注入法の現状

これまでの脂肪注入法は、次のような理由により大幅なバストアップを望むことはできませんでした。しかし、脂肪の定着率を高める画期的な方法により、従来よりもバストアップが期待できるようになってきました。

●デメリット1 注入量を多くすると、脂肪同士が固まってしこりができやすい
脂肪の注入量を多くすればするほど、注入した脂肪同士が固まってしこりの原因となるため、一か所に注入できる脂肪の量には限界があります。しこりをつくらないためには、少量の脂肪を、胸の大きさに関係するすべての組織にまんべんなく注入する必要があります。

●デメリット2 注入した脂肪の定着率は、平均で50パーセント
細心の注意をはらって脂肪を注入しても、胸の脂肪として定着するのは、平均で50パーセント。残りは体内に吸収されてしまいます。そのため、脂肪注入法によって、数カップも飛躍的にバストアップすることはむずかしいと言えます。

●デメリットを克服する「血小板注入療法」
このような脂肪注入法のデメリットを克服するために、「血小板注入療法」が開発され、実際に導入されています。血小板を注入することにより、脂肪細胞の定着率を高めることができるのです。事前に自分自身の血小板を採取しておき、胸に脂肪を注入する際に一緒に注入するため、危険性はほとんどありません。
詳しくは「脂肪の定着率が高い!?「血小板注入」による豊胸術とは」を参考にしてください。

自分の脂肪を使って、胸を大きくする脂肪注入法。異物を入れず、メスを使わずに短時間で行なえるという利点に加え、これまで以上に胸を大きくすることができると期待されています。

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