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高いほどいい? 炭酸の「濃度」とは

更新日:2016.12.09
公開日:2014.12.26
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この記事の監修者
ノエル銀座クリニック 医局長 厚田幸子

血行を促進し、肌をイキイキとさせる効果が期待できると人気を集める炭酸コスメ。選ぶ際の目安のひとつとなる炭酸の濃度と美容効果には、どのような関係があるのでしょうか。ドクター監修の記事で解説します。

美容通の間では、すでに定番となりつつある炭酸コスメ。さまざまな種類の炭酸コスメが販売されており、中には超高濃度の炭酸をアピールする商品も存在しています。炭酸の濃度が高ければ高いほど、美容効果も大きくなるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

炭酸の濃度とは?

炭酸ガス(二酸化炭素)の濃度は、「ppm(ピーピーエム)」という単位で表現されます。これは「parts per million(パーツ・パー・ミリオン)」の頭文字を取ったもので、1ppm = 0.0001%の含有量であることを表しています。

炭酸は、化粧品だけではなく、温泉でもその効果が認められています。例えば日本の温泉法では、炭酸ガスが1リットルのお湯に0.25g以上(250ppm)溶解しているものを炭酸泉として定義し、効能があるとされています。250ppmでも効果は認められているわけですが、500ppm〜1,000ppmのお湯での入浴実験では、濃度が高くなるほど、血行促進効果が大きいという結果が出ており、炭酸濃度が高いほど、効能が期待できることが分かっています。

古くからヨーロッパでは、特に1,000ppm以上という高濃度の炭酸ガスが溶け込んだ炭酸泉が、療養効果が高いとされており、高血圧や冷え性の治療に活用されてきました。日本でも、人工的に高濃度の炭酸泉を作る技術の開発が進んだことで医療やスポーツの現場での利用が広がっていて、疲労回復や、けがの治癒、動脈硬化の治療に効果があったという例も多く報告されています。

効果を得るために必要な濃度

炭酸濃度が高いほうが、より効果が得られることが実証されていることは先に述べました。では、化粧品はどのくらいの濃度ならば効果が得られるのでしょうか。

ケガや病気などの治療目的や、疲労回復効果を求めるスパなどで使われる炭酸泉には、溶解度1,000ppm以上のものが多く使われていることから、この値はひとつの目安と言えるでしょう。

もちろん、日本では250ppmで炭酸泉と認められており、1,000ppm以下の濃度でも血行促進の効果が得られるとされています。さらに、500から700、1,000と、炭酸濃度を上げたテストによれば、濃度が上がれば、より高い効果が得られる結果となっています。

こう聞くと、より高い濃度を求めてしまいたくなります。まれに10,000ppm以上の超高濃度炭酸をアピールするコスメ商品などもありますが、炭酸が水に溶解する上限は実際、4,000ppm弱程度のため、信憑性には欠けると言ってよいでしょう。超高濃度なのかよりも、炭酸の効果がしっかり肌に届くように、しっかり溶解していることが重要です。

炭酸コスメはさまざまありますが、そのほとんどは炭酸が「溶解」しているのでなく、コスメに炭酸ガスを注入しているだけのものや、重曹とクエン酸で炭酸を発生させているだけのものです。炭酸コスメに炭酸の美容効果を求めるのであれば、炭酸が溶解している炭酸コスメでなければなりません。その点にも注意して選びましょう。

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