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主な育毛剤の成分(2):頭皮の炎症を防ぐ「グリチルリチン酸」

更新日:2017.05.11
公開日:2014.12.26
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

育毛剤の成分として配合されることがあるグリチルリチン酸の効能についてまとめています。男性型脱毛症を予防、改善するために、グリチルリチン酸がどのように働くのかを知っておきましょう。

こちらでは、育毛剤に含まれる成分—グリチルリチン酸の効果について解説しています。

グリチルリチン酸とは

グリチルリチン酸というのは、抗アレルギー作用、抗炎症作用を持つ成分です。最近では、化粧品などにも多く用いられている一般的な成分として広く知られるようになりました。正式には「グリチルリチン酸ジカリウム」、「グリチルリチン酸2K」などと表記しますが、グリチルリチン酸と略すことも多くなっています。

ちなみに甘草という植物から抽出する成分で、甘味料としても利用されているのが特徴。また、甘草は漢方として抗炎症に用いられてきました。

ただ、摂取量が1日あたり40mgを超えると偽アルドステロン症という副作用を起こすことがあるので、注意が必要です。もっとも薬事法で配合できる分量が定められていますので、信頼できるブランドの製品であれば過度に心配する必要はありません。

また、規制によれば“粘膜に使用しない化粧品で、洗い流さずに使用する場合は0.5%以内”となっています。大半の製品は0.1%以内の配合量に留まっていますので、大丈夫と言えるでしょう。

グリチルリチン酸の育毛効果

それでは、グリチルリチン酸ジカリウムが持っている育毛効果について紹介することにしましょう。

・抗炎症作用

頭皮に炎症が起きていると健康な毛髪が生えにくくなり、薄毛の進行を早めてしまいます。グリチルリチン酸には抗炎症作用がありますので、頭皮の炎症を鎮め、健康な毛髪が生えやすい状態へと近づけることができるのです。発毛に対するダイレクトな効果があるわけではありませんが、間接的なアプローチとしては、大きな効果が期待できるでしょう。

・抗アレルギー作用

グリチルリチン酸にはアレルギー反応を抑える作用がありますので、敏感肌の方でも安心して使用することができます。また、アレルギーに起因する頭皮の炎症を緩和する作用があるわけですから、頭皮の健康を保つためにも有益です。

・頭皮環境の正常化

頭皮には、脂性肌と乾燥肌があります。

脂性肌の場合、過剰に分泌される皮脂が頭膚に存在する菌の栄養源になり、菌が増殖してかゆみなどを引き起こします。

乾燥肌の場合は、乾燥による皮脂の不足で頭皮のバリア機能が弱まり、頭皮の菌やシャンプーなど外部の影響を受けやすく、こちらもかゆみなどを引き起こします。

グリチルリチン酸2Kには高い殺菌作用があり、頭皮の菌の繁殖を防ぐとともにフケやかゆみを改善します

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