たるみやシワを改善するエイジングケアでは、肌細胞を活性化させる美容成分を補うことが大切です。しかし、それだけで衰えた肌の弾力を取り戻すには限界もあります。フェイシャルフィットネスで、顔の筋肉も鍛えてみましょう。
[目次]
そもそも顔の筋肉はなぜたるむの?その原因とは
顔の筋肉は、脂肪の蓄積と筋肉の衰えから年齢に応じてたるんできます。たるんでしまった顔は実年齢よりも老けて表情を見せ、いくら美肌に注意を払っても見た目年齢の若返りをすることはできません。
シャープなフェイスラインやきりっと上がった口角は見た目年齢の若返りの象徴です。では、どのように鍛えればいいのでしょうか。次から魅力的な表情筋のフィットネスの世界をご紹介します。
たるみ・シワを招くのは筋肉の衰え
顔には50種類もの筋肉があります。そのうち、表情に関わる表情筋は22種類ありますが、私たちは普段の生活で3割ほどの筋肉しか使っていません。顔の筋肉も身体の筋肉と同じように、使わなければ衰えて細くなります。そして、筋肉が衰えることで皮膚が支えられなくなって垂れ下がります。これがたるみやシワの原因となるのです。
肌を若々しく保つためには顔の筋肉を鍛える必要があるのですが、骨や皮膚とつながっている顔の筋肉は鍛え方に注意が必要です。外側から筋肉を刺激する間違ったマッサージなどでは、逆にたるみやシワを増やしてしまうこともあります。大切なのは、内側から適切な筋肉にバランスよく負荷をかけることです。繊細で複雑なつくりをしている顔の筋肉を鍛えるポイントは口の周りの筋肉にあります。
口周り・口元の筋肉に注目
若々しい顔をつくるためには、皮膚組織の下で土台として皮膚を支えている筋肉を変える必要があります。その中で特に重要となってくるのが口周りの筋肉。口周りはほうれい線が現れたり口角が下がったりと、老化のサインが現れやすい場所です。
口の周りには「大頬骨筋(だいきょうこつきん)」「小頬骨筋(しょうきょうこつきん)」「笑筋(しょうきん)」といったほうれい線や口角に関係の深い筋肉があります。これらの筋肉が衰えることでほうれい線やフェイスラインの崩れを引き起こすのです。
また、同じく口周りにある「口輪筋(こうりんきん)」は顔全体の表情筋の70%とつながっています。そのため、口輪筋が衰えてしまうと、つながりのあるほかの筋肉まで伸びてしまい、顔の皮膚が全体的にだらりと下がって、老け顔の原因となるのです。
フェイシャルフィットネスとは、いわゆるこういった顔の筋肉のトレーニングです。あまり使われることのない口周りの筋肉を鍛えることで、顔の筋肉の衰えによる皮膚のたるみを防ぎ、キュッと引き締まった若々しい顔をつくります。
フェイシャルフィットネスで「くま」や「くすみ」も改善
表情筋を鍛えることで、顔にハリや弾力が戻るだけでなく、顔全体の血行改善にもよい影響を与えます。筋肉と皮膚は密接な関係にあります。筋肉は血液を流すポンプのような役割を担っており、それにより皮膚細胞に酸素や栄養を十分に与えることができています。
しかし、この働きが衰えると、肌の新陳代謝が悪くなり、くまやくすみのほか、古い角質が残ってシワも起こりやすくなります。筋肉を鍛えることで血液やリンパの流れがよくなり、老廃物も排出され、このような肌トラブルから解消されて肌の質も上がっていくのです。
実際どのようなトレーニングが有効なの?
では実際にどのようなトレーニングをすることがフェイシャルフィットネスなのでしょうか?ここでは表情を柔らかくする口周りの筋肉のトレーニング方法をご紹介します。
表情筋を鍛える口角トレーニング
用意するもの:割りばし 鏡(できれば顔全体が映るもの)
- 割り箸を割らずに横唇と並行にして前歯ではさみます
- そのままゆっくりと両方の唇の端(口角)を上げていきます
- 口角が上がったところで30秒その表情をキープします
- 割り箸を口に挟んだまま口角を上げたり下げたりして口の周りの筋肉を動かして鍛えます。
また、『魅力的な笑顔をつくるトレーニングの秘訣』には他にトレーニングの方法が複数掲載されています。あわせてご覧ください。
フェイシャルフィットネスをはじめてましょう
年齢を重ねても質のよい肌やラインの整った顔を保つためにも、フェイシャルフィットネスを始めてみましょう。
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