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虫歯

虫歯を放置するとどうなる?

更新日:2017/03/17 公開日:2015/03/02

天野聖志先生

この記事の監修ドクター

天野歯科医院 院長

天野聖志先生

この病気・症状の初診に向いている科
歯科

虫歯なんて後で治療すればいい」と思っている人もいるでしょう。けれど、虫歯をそのまま放置しておくとどのようになるのでしょうか。ここではドクターの監修のもと、虫歯を放っておくとどうなるのかについて、ご紹介します。

虫歯を放置するとどうなるの?

虫歯ができても、歯医者に行くのが面倒、治療を受けるのが怖いなどの理由から、そのまま放置している方もいるのではないでしょうか。

しかし、虫歯を放置するのは、とても危険なことです。歯が溶けてなくなってしまうだけでなく、命に関わることもごくまれにあるのです。今回は、虫歯を治療せずに放置すると、どのようになるのかについて解説します。

虫歯はこうやって進行する

虫歯は、細菌が糖分をエサにしてつくり出す酸によって歯が溶かされてもろくなり、穴が開いてしまう現象です。ミュータンス菌はまず、砂糖を分解します。そのあとに「グルカン」と呼ばれる、粘着質な物質を生成します。このグルカンが歯の表面に張りついてしまうと、ミュータンス菌をはじめとした、口の中に生息するさまざまな菌も張り付いてしまいます。やがて、「プラーク(歯垢)」と呼ばれる細菌の塊がつくられ、飲食物に含まれている糖分を取り込むことで、ミュータンス菌が酸をつくり出し、歯を徐々に溶かしていってしまうのです。

歯の表面は、体の中でもっとも硬い「エナメル質」という組織で覆われています。そのため、虫歯初期段階においては、症状がゆっくりと進行していきます。しかし、その下にある「象牙質」はやわらかい組織なので、虫歯菌が象牙質に達すると、一見小さな穴しか空いていないように見えても、虫歯が一気に大きく広がってしまうのです。

虫歯が神経にまで到達したら

虫歯を治療せずに放置していると、虫歯菌は神経(歯髄)に到達し、痛みが起こります。それでもさらに放っておくと、虫歯菌に侵された神経はやがて死んでしまいます。本来であれば、死んでしまった神経は歯の根管治療を受けて取り除きます。しかし、そのままにしていると歯の中で腐敗し、やがて細菌をばらまくようになるのです。

神経が死んでいるので、ここまで来れば虫歯の痛みはもうありません。しかし、虫歯の放置が怖いのは実はここからなのです。

虫歯の放置が起こす怖い症状

腐った神経からばらまかれた細菌は、あごの骨にまで広がっていきます。すると、あごの骨が炎症を起こして化膿し、歯茎から膿が出るようになります。また、あごの骨髄が細菌に感染して「骨髄炎」になり、熱や嘔吐、体調不良などが続くようになることもあるのです。

さらに、細菌が血液の中に入り込んでしまうと、全身をめぐって「肺炎」や「脳梗塞」「心筋梗塞」を引き起こしたり、心臓や脳が虫歯菌に感染して、重篤な後遺症が残ったりするなどといったケースもごくまれにあります。

虫歯は、早期に発見することができれば、簡単な処置や対処法で済みます。しかし、初期の虫歯は痛みやしみる、腫れなどの自覚症状がなく、気づかないうちに虫歯が進行していることも少なくありません。初期段階で虫歯を発見して適切な対処を行えるよう、定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。

あなたの悩み、歯科医に質問してみませんか?

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