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胃痛

妊娠初期の胃痛はつわり?胃の病気?どう対処すべき?

更新日:2017/11/29 公開日:2015/03/02

小川隆吉先生

この記事の監修ドクター

小川クリニック 院長

小川隆吉先生

妊娠初期に見られる症状に、つわりがあります。同時に胃痛や胸やけなど胃の不調もあらわれることがあります。妊娠初期につわりや胃の不調が起こる理由と、症状をやわらげる方法について、ドクター監修の記事でお伝えします。

妊娠中は体に様々な変化が起きます。なかでも妊娠初期に起きるつわりは妊婦の約50~80%に見られる症状で、吐き気や嘔吐、食欲不振、嗜好の変化などを訴える方が多いでしょう。それに加えて、胃痛や胸やけなどの不快感も併発するケースがありますが、これらの胃の不調が同時に起きるのはどうしてなのでしょうか。

妊娠初期に胃の不調が起きる理由

つわりの症状として胃痛や胃の不快感が起きている

妊娠を維持するために分泌量が増える女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)には、血管や消化管の筋肉などを緩める働きがあります。食道から胃につながる部分の筋肉が緩むことで、胃酸が逆流して食道が傷つけられると、胸やけなど不快な症状があらわれます。

また、自律神経の乱れによって、胃酸から胃を守る粘液の分泌が減少したり、胃の粘膜を傷つける胃酸が過剰に分泌されたりすることが、胃を荒らす原因と考えられます。

胃の病気によって胃痛が起きている

胃炎や胃潰瘍など、胃そのものの病気により、痛みを引き起こしている場合があります。痛みだけでなく、吐き気や嘔吐を感じることもあり、これをつわりの症状と混同してしまう人もいるかもしれません。

胃ではない場所で痛みが起きている

胃が痛いと思っていたら、実は胃ではなく違う場所が痛みを起こしていることがあります。胃の近くにある食道や膵臓、胆嚢などに病気がある場合や、虫垂炎や腸閉塞、子宮外妊娠などによる痛みを胃痛と感じてしまうことも考えられます。

つわりや胃痛・胃の不快感の対処法

このように、胃の痛みや不快感の原因はさまざまです。原因によって対処法は異なりますので、原因を特定するためには早めに病院で診察を受けましょう。

つわりによって起きる胃の不調や胃痛であった場合は、以下に挙げる方法で症状を軽減することができます。

つわりによる胃の不調をやわらげる方法

まずは、胃腸に負担をかけないように食事の量や回数を工夫しましょう。食べられるものや消化のよいものを、少しずつ口にするだけでも構いません。栄養を摂ろうとして、においが気になるものや食べたくないものを無理に食べようとする必要はありません。

食欲がないときでも水分は摂取するようにしましょう。ゴクゴクと飲むと嘔吐してしまうことがあるので、少しずつ摂りましょう。氷を口に含むと水分を少しずつ摂取するのに効果的です。

また、嘔吐がひどいときも、水分不足になることがありますので、カフェインを含まない飲み物で水分を摂るようにしましょう。さっぱりとして飲みやすいレモン水やスポーツドリンク、炭酸水を飲むとすっきりするかもしれません。

つわりの症状をやわらげる働きがあるビタミンB6を積極的に摂取するとよいでしょう。普段の食事でも摂取しやすい栄養素ですが、妊娠時には不足しがちなので、意識してみましょう。

牛肉、豚肉、カツオ、ピーナッツ、にんにくにはビタミンB6が多く含まれています。

食事を作っている際のにおいで吐き気や嘔吐をもよおすことがあります。その場合は、食事の支度を家族に代わってもらったり、惣菜を購入したり、外食するなどを検討してみましょう。

胃痛がある時は、下着などで体をしめつけないようにしてください。

症状がつらく、気分が落ち込むこともあると思いますが、つわりは妊娠を自覚させるための生理現象ととらえて、なるべく気持ちをラクにし、ストレスを溜めすぎないよう心がけましょう。ゆっくり散歩をして体を動かすことも気分転換になり、効果的です。体調がすぐれない時はゆっくりと休むなど、無理をせずに過ごすことが大切です。

胃の病気による胃痛の対処法

胃の病気として多いのは、ウイルスや細菌による胃腸炎です。冬はノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスなどのウイルスによるものが多く、夏はカンピロバクター、サルモネラ、腸炎ビブリオなどの細菌によるものが多い傾向にあります。これらは食品や患者の便などを介して感染しますので、日頃から手洗いや消毒、調理時の衛生管理などに気を付ける必要があります。これらの胃腸炎であれば、数日間で自然に回復するものが多いです。しかし、他の理由で急性胃炎や胃潰瘍などを起こしている可能性もありますので、症状がつらいときは我慢せずに病院にかかることをおすすめします。

胃ではない場所で痛みが起きている場合の対処法

胃ではない別の臓器の病気による痛みを、胃痛のように感じてしまうこともあります。たとえば、虫垂炎は腸の病気ですが、初期は胃の下(おへその周り)が痛くなることがあります。また、胆嚢という臓器が炎症を起こした胆嚢炎では、最初に胃のあたり(みぞおち)部分が痛くなり、その後、痛みは右側に移動します。他にも、腸が詰まってしまう腸閉塞という病気もあります。これらは場合によって手術が必要になることもあり、早急な治療が必要です。

胃の痛みでつらいようなら病院へ

妊娠初期は体調が安定せず、不安を感じることも多いかもしれません。しかし、ストレスを抱えてしまうと、ご自身にもおなかの赤ちゃんにも良くない影響を与えることになりかねないので、気になることがあれば、かかりつけの医師へ相談するようにしましょう。

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