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副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎(蓄膿症)により咳が出るのはなぜ?

更新日:2017/03/23 公開日:2015/07/30

この病気・症状の初診に向いている科
耳鼻咽喉科

風邪が長引くと、痰がからんだような咳がいつまでも出ることがあります。このような場合は、副鼻腔炎(蓄膿症)による咳の疑いがあります。ドクター監修のもと、副鼻腔炎(蓄膿症)で咳が出るメカニズムと対処法について解説します。

風邪の症状がいつまでも治まらず、痰がからんだような咳が止まらない…。このような症状の裏には、副鼻腔炎(蓄膿症)が潜んでいるかもしれません。副鼻腔炎(蓄膿症)により咳が出るメカニズムと、その対処法について解説します。

副鼻腔炎(蓄膿症)とは

副鼻腔炎(蓄膿症)とは、鼻の副鼻腔という部分に炎症が起こる病気です。膿がたまるものを「蓄膿症」と呼びますが、膿がたまるほど症状がひどくならない副鼻腔炎もあります。

副鼻腔炎は、風邪などで鼻の粘膜に炎症が起こり、それが副鼻腔の粘膜まで広がって起こります。このようなものを急性副鼻腔炎と呼び、1~2週間ほどで治ることがほとんどですが、そのまま放置すると慢性副鼻腔炎になってしまうこともあります。慢性副鼻腔炎になると治療に時間がかかってしまうため、慢性化する前に治療することが大切です。

副鼻腔炎(蓄膿症)が原因で咳が出るって本当?

風邪などがきっかけで副鼻腔炎を発症すると、最初はサラサラとした鼻水が出ますが、細菌感染による炎症が進み、副鼻腔に膿がたまると、徐々に黄色っぽく粘り気を帯びていきます。こうした鼻水がのどの方へ流れる症状を「後鼻漏(こうびろう)」と言い、特に慢性副鼻腔炎でよく見られます。副鼻腔炎(蓄膿症)になると、この後鼻漏が刺激となって、痰がからまるような咳が出ることがあるのです

副鼻腔炎(蓄膿症)により咳が出るメカニズム

咳の原因になる後鼻漏は、健康な時にも起こり得る生理的なものです。人間の体では、健康な状態であっても1日に2~6リットルの鼻汁が作られています。そのうちの約3割は鼻からのどへ向かって流れ込み、自分でも知らないうちに飲み込んでいます。したがって、後鼻漏そのものは病気ではありません。副鼻腔炎を発症して鼻水が増えると、後鼻漏の量が普段よりも増加します。さらに炎症が進んで鼻水が粘りを増すようになると、のどに付着してからまりやすくなります。咳は、のどに付着した鼻水を体が吐き出そうとするために起こるのです。

鼻水は、特に横になった状態のときのどに流れ落ちやすくなります。しかし、眠ってしまうと後鼻漏はあまり気にならなくなるので、睡眠中はのどに鼻水がどんどんたまっていき、粘り気を増して痰がつまったような状態になります。起床後に痰がからんだような咳が多いと感じられたら、副鼻腔炎(蓄膿症)が原因となっている可能性があります。

咳以外に起きる可能性がある症状とは

副鼻腔炎になると、咳以外にも以下のような症状があらわれることがあります。

鼻水、鼻づまり

頭痛、顔面痛

頬の圧迫感や違和感

鼻腔内に悪臭を感じる

嗅覚の低下

これらすべてが必ず発症するわけではありませんが、場合によっては副鼻腔炎が中耳炎を引き起こしたり、目や脳にまで炎症が広がってしまうこともあります。疑わしい症状を自覚したら、早めに耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。

咳が出ないようにするには

副鼻腔炎(蓄膿症)が原因での咳を止めるには、咳止めを使うのではなく、副鼻腔炎(蓄膿症)の治療を行わなければなりません。一般的には、鼻洗浄などの処置で膿を洗い流し、鼻水の粘りを解消する薬や、副鼻腔の粘膜を正常化して痰や鼻水を出しやすくする薬、細菌を殺して炎症を抑える抗菌剤などの内服治療を行います。炎症がおさまって膿がなくなり、鼻水が鼻から排出されやすくなって後鼻漏の量が減ると、自然と咳もおさまるはずです。

咳止めなどを服用して無理に咳を抑え込んでしまうと、排出すべき有害なものを十分に外に出せなくなってしまうため、安易に使わないようにしましょう。

市販薬に頼ると危険

咳止めに限らず、副鼻腔炎による鼻づまりなどの症状を改善するために市販薬を用いる際は、十分に注意が必要です。市販の点鼻薬や内服薬は、使用し続けるとかえって症状を悪化させることもあります。服用しても効果がみられず症状が長期にわたる場合は、なるべく早めに医療機関を受診するようにしましょう。

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