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加齢黄斑変性

加齢性黄斑変性症の検査と診断

更新日:2016/12/09 公開日:2015/06/30

池上正人先生

この記事の監修ドクター

たんぽぽ眼科 院長

池上正人先生

この病気・症状の初診に向いている科
眼科

視力が徐々に低下し、失明してしまうこともある加齢黄斑変性。症状を悪化させないためにも、早期発見、早期治療が重要となってきます。では、加齢黄斑変性が疑われた場合、医療機関ではどのような検査が行われるのでしょうか?検査と診断内容についてご紹介します。

加齢黄斑変性を疑って眼科を受診した場合、どのような検査が行われるのでしょうか。主な検査の種類とその内容について解説します。

加齢黄斑変性の主な検査内容

加齢黄斑変性の診断を下すには、主に次のような問診・検査が行われます。

問診

眼科を受診した際、最初に行われるのが問診です。どのような症状があって、それがいつから現れたのか、これまでの病歴や現在治療中の病気、服用している薬があるか、家族に目の病気を持っている人がいるか、タバコを吸うか、などの質問がなされます。きちんと答えられるように、要点をまとめたメモを持参するとよいでしょう。

視力検査

視力検査は、眼科のもっともポピュラーな検査の1つで、視力表に描かれた「C」に似たランドルト環というマーク(視標)の切れ目がどちらの方向を向いているかを判別し、応答します。半数以上について判読ができた、最少の視標が視力の値となります。

眼底検査

「細隙灯(さいげきとう)顕微鏡」という照明のついた顕微鏡などを用い、眼球の中の網膜や視神経乳頭などを診る検査です。

加齢黄斑変性には、「新生血管」という異常な血管ができることで起こる「滲出型」と、網膜の一番外側にある「網膜色素上皮」やその周辺組織が萎縮することで起こる「萎縮型」の2種類がありますが、この検査をすることで、新生血管の状態や萎縮の有無を確認できます。また、網膜が剥離していないか、出血やむくみがないかなども調べられます。ただし、眼底検査だけでは似たような病気との区別がつかないので、次の検査が必要となります。

蛍光眼底造影

加齢黄斑変性の確定診断のために行われる検査です。蛍光色素の入った造形剤を腕の静脈に注射すると、色素が血液に乗って全身をめぐり、眼底の血管にも届きます。そのため、新生血管があれば、そこにも色素が流れ込み、その位置や広がり具合を知ることができます。また、網膜に萎縮がある場合は、その部分がほかよりも明るく見えます。

検査で使う造影剤には、「フルオレセイン」と「インドシアニングリーン」の2種類があり、通常はフルオレセインが使われます。網膜の外側にある「脈絡膜」にできた新生血管を調べるときは、インドシアニングリーンが適しています。

光干渉断層計

「光干渉断層計(OCT)」とは、目のCTやMRIのようなもので、眼底に赤外線を当て、反射して戻ってきた波形を解析することで網膜の断面図を描き出す装置です。新生血管の有無だけでなく、断面を見ることで、その大きさや形、位置、網膜のむくみなどもわかります。先にご紹介した「蛍光眼底造影」と違って、検査時間も10分程度で済み、造影剤を使用しないので、患者の体への負担が少ないのがメリットです。

また、加齢黄斑変性になっていないかどうかは、「アムスラーチャート」を使えば自分で検査をすることもできます。アムスラーチャートとは、基板の目のような格子状の線が描かれた表のこと。加齢黄斑変性の人が見ると、中心部が暗く見えたり、線が歪んで見えたりするので、視力の障害を早くから確認することができます。セルフ検査をしてみて、見え方に異常を感じた場合は、必ず眼科を受診しましょう。

※詳しい検査方法については、『モノの見え方がゆがんで見える?加齢黄斑変性簡単セルフチェック』をご覧ください。

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