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糖尿病

糖尿病の原因(5)喫煙・タバコ

更新日:2018/05/10 公開日:2015/06/24

この病気・症状の初診に向いている科
内科

糖尿病を引き起こす要因には、さまざまなものがありますが、タバコもそのひとつです。ここでは、ドクター監修のもと、タバコと糖尿病の関係性について解説します。また、禁煙外来についても簡単に紹介しています。

タバコというと、肺がんや喉頭(こうとう)がんをはじめ、さまざまな病気の原因になることが知られています。糖尿病も例外ではありません。そこで今回は、タバコと糖尿病の関係性について解説していきます。

タバコは糖尿病の危険因子

タバコが糖尿病を招きやすいことは、国内外の多くの研究で明らかになっています。タバコを吸っている方は、肥満や乱れた食生活、運動不足、飲酒習慣などを改めても、糖尿病になるリスクが非喫煙者に比べて1.4倍高くなるという研究結果があるほどです。喫煙本数が多いほど、そのリスクは高くなります。

タバコが糖尿病を招く理由

血糖値を下げるインスリンの分泌量を低下させる

タバコが糖尿病を招くのは、タバコに含まれるニコチンにカテコラミンというホルモンの分泌を促す作用があるからです。糖尿病は、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)を下げるインスリンというホルモンの分泌量が少なくなったり、インスリンの働きが低下したりすることで、慢性的に血糖値が高くなってしまう病気です。カテコラミンは、インスリンと拮抗して働くので、血糖値を上昇させてしまいます。

動脈硬化のリスクを高める

また、糖尿病の怖さは高血糖そのものによる症状だけではありません。増えすぎたブドウ糖によって血管は傷がつきやすくなり、動脈硬化が引き起こされてしまいます。ニコチンには血管を収縮させたり、心拍数を増加させたりする作用もあるので、血圧を上昇させます。高血圧もまた、動脈硬化を招きます。

動脈硬化とは、血管の弾力性が失われたり、血管の内側に脂質のかたまりが付着して血管が狭くなったりした状態のことです。動脈硬化が進行すると硬くなった血管が破れやすくなるほか、付着物がはがれ落ちて血管が詰まることもあります。これが心臓の血管に起こると狭心症や心筋梗塞に、脳の血管に起これば一過性脳虚血発作や脳梗塞といった深刻な病気になるのです。

また、目の毛細血管が傷つくことで起こる糖尿病網膜症や、腎臓の毛細血管が傷つけられて起こる糖尿病腎症の進行にも関わるので十分に注意しなくてはなりません。

禁煙による肥満は糖尿病のリスクにならないの?

「禁煙をすると太りやすくなるから、かえって糖尿病のリスクが増えるのでは?」と思う方もいるかもしれません。たしかに、タバコをやめると口さびしくなって間食が増え、体重が増加するケースも少なくないでしょう。肥満もまた、糖尿病の危険因子のひとつであり、体重が増加すれば血糖値が上昇します。

しかし、禁煙による健康全体の改善効果は、体重の増加による血糖上昇の問題をはるかに上回るという報告があるのです。しかも、タバコと糖尿病の組み合わせは膵がんのハイリスクといわれています。糖尿病のみならず膵がんにならないためにも、なるべく早めに禁煙をしたほうがよいでしょう。

やめられない人は禁煙外来もある

最近、禁煙するために禁煙外来を利用する人が増えてきました。禁煙外来では、禁煙補助薬の処方やカウンセリングのサポートにより禁煙成功へ導いてくれます。喫煙している人の中には、ニコチン依存を持っている人もいるので、本人の意思だけでやめられない場合もあります。糖尿病のことも含めて医師に相談できるので、自己流で禁煙を進めていくよりも安全で成功率が高いといえるでしょう。

禁煙外来については『禁煙外来の費用はいくら?禁煙外来の治療と費用について』をご覧ください。

合併症のリスクも!医師に相談して早めに禁煙しましょう

タバコは、糖尿病を悪化させる原因になるばかりでなく、糖尿病による合併症や生活習慣病を引き起こす要因にもなります。自身の健康のためにも、早めに禁煙するほうがいいでしょう。自分の意思だけで禁煙が難しいという人は、禁煙外来で医師に相談するという方法もあります。自分に合った禁煙方法を見つけてください。

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