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糖尿病

妊娠糖尿病が胎児に与える影響(3)新生児低血糖症

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/28

この病気・症状の初診に向いている科
内科

母親が妊娠糖尿病だった場合、お腹の赤ちゃんにも影響が及ぶことがありますが、その1つに生まれてきた赤ちゃんが「新生児低血糖症」になることがあります。ドクター監修のもと、新生児低血糖症の症状と治療法について解説します。

妊娠糖尿病が胎児に与える影響の1つに「新生児低血糖症」があります。新生児低血糖症が起こるメカニズムと症状、治療法について解説します。

妊娠糖尿病だと新生児低血糖になりやすい理由

血液中のブドウ糖(血糖)は人が生きていくための重要なエネルギー源なので、妊娠中は胎盤を通じて胎児にも供給されます。妊娠後期の血糖コントロールが高めだと、通常よりも多くのブドウ糖が胎児に供給されてしまいます。すると、胎児はすい臓から血糖値を下げる「インスリン」というホルモンを多めに分泌するようになります。出生すると母親からのブドウ糖の供給はなくなりますが、赤ちゃんのすい臓ではこれまで通りインスリンの急速な産生が続いているため、血糖値が下がり過ぎて「新生児低血糖症」になってしまうのです。

新生児低血糖症の症状

生まれたばかりの赤ちゃんは、低血糖症でもほとんど症状が出ません。ただし、長期や重度の低血糖症の場合は、発汗、筋力の低下、脈拍が早くなる(頻脈)、脈が遅くなる(徐脈)震え、痙攣(けいれん)発作、昏睡、チアノーゼ、無呼吸、呼吸窮迫(こきゅうきゅうはく)、低体温などの症状が現れるようになります。また、元気がない、哺乳不良、筋緊張(筋肉を持続的に張る力)の低下、呼吸数の増加などといった症状が見られることもあります。

しかし、赤ちゃんのこういった症状は低血糖症に限ったものではありません。仮死状態を経験した子や、敗血症※や低カルシウム血症の赤ちゃんにも見られるため、症状だけで低血糖症かどうかを診断するのは困難です。そのため、低血糖のリスクがある場合は、すぐに血糖検査をする必要があります。

※(敗血症)~肺炎や腎盂腎炎(じんうじんえん)など、体のある部位で感染症が起こり、そこから血液中に病原体が入り込んで重篤な全身症状を引き起こす症候群。

新生児低血糖症の治療

生まれたばかりの赤ちゃんの血糖値が30mg/dlくらいでも、しばらくすると上昇してくることがあるので、無症状である限り数時間はそのまま様子を見ることが多いようです。しかし、生後数時間たっても血糖値が40mg/dlを超えない場合は、NICU(新生児集中治療室)の入院を含め、なんらかの対応がとられます。基本的な治療は糖分の補充なので、母乳の分泌が十分でなければ、少し濃い目の糖水を補充したり、糖分の点滴を行ったりします。

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