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糖尿病

糖尿病の治療法

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/28

堺浩之先生

この記事の監修ドクター

さかい医院 院長

堺浩之先生

この病気・症状の初診に向いている科
内科

糖尿病の治療法には、主に食事療法と運動療法、薬物療法などがあります。それぞれの治療法のポイントと、治療の際の目標値について、ドクター監修のもと解説します。

糖尿病を放っておくと、増えすぎたブドウ糖によって血管が障害され、さまざまな合併症を起こすことがあります。よって、糖尿病と診断されたら、たとえ自覚症状がなくてもきちんと治療に取り組み、血糖コントロールを行うことが大切です。糖尿病の主な治療内容と治療の目標値をご紹介します。

糖尿病治療の目標値

糖尿病治療で血糖コントロールの目標値に使われるのは、「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」です。これは、赤血球中のヘモグロビンとブドウ糖が結合した物質のこと。赤血球の血中における寿命は120日間なので、ヘモグロビン中にHbA1cが占める割合を調べることで、過去1~2か月の血糖状態がわかります。

HbA1cの目標値は次の3つに分類されており、患者に合わせて選択されます。

合併症を予防するための目標:7.0%未満

「糖尿病網膜症」や「糖尿病腎症」といった細小血管に起こる合併症の予防効果が期待できる数値です。糖尿病患者の多くは、まずこの数値を目標に治療に取り組むことになります。

治療強化が困難な際の目標:8.0%未満

患者の中には、7.0%未満を目標にすると低血糖などを起こす危険性が生じる場合もあります。治療の強化が難しい場合は、無理をせずに8.0%未満を目標にします。

血糖正常化を目指すときの目標:6.0%未満

血糖正常化を目指す目標値で、食事療法や運動療法だけで達成できる場合や、薬物療法を行っても低血糖などの副作用なく達成できる場合に目標にします。

糖尿病治療の内容

糖尿病の治療は、「食事療法」と「運動療法」を基本とし、必要に応じて「薬物療法」も行うことが多いです。それぞれの治療で、どのようなことをするのかについて見ていきましょう。

食事療法

食事療法のポイントは、食事の量・質・食事時間の3つです。

・量…食事の摂取量が多すぎると、インスリンを分泌するすい臓に負担をかけて血糖コントロールが悪化してしまいます。そのため、自分に適した1日の摂取エネルギー(kcal)を知り、それ以上は食べないようにすることが大切です。

・質…指示されたエネルギー量で体に必要な栄養素を過不足なく摂取するためには、栄養バランスにも気を配る必要があります。

・食事時間…不規則な食事は血糖値の変動を大きくし、インスリンを分泌するすい臓に負担をかけます。食事は、1日3食を、できるだけ同じ時間に規則正しく食べるようにしましょう。

※食事療法のポイントについて、詳しくは『糖尿病の治療法(3)食事療法』をご覧ください。

運動療法

運動をすると、血液中のブドウ糖が筋肉のエネルギーとして消費されるため、すぐに血糖値を下げることができます。また、運動が日常的に行われるようになると細胞のインスリンに対する感受性もよくなっていくので、インスリン抵抗性(インスリンが十分に働かない状態)の改善にもつながります。

運動療法で特に効果があるとされているのは、ウォーキングや水泳、ジョギング、サイクリングといった「有酸素運動」です。少し汗ばむ程度の運動量で、1回につき15~30分間を1日に2回、週に3日以上するのが望ましいとされています。

※運動療法について、詳しくは『糖尿病の治療法(2)運動療法』をご覧ください。

薬物療法

食事療法と運動療法を正しく行っていても、血糖コントロールがうまくいかない場合は薬物療法を併用します。また、すでに病気が進行していて合併症の恐れがあるような場合は、治療開始時から薬物療法を行うこともあります。用いられる薬は、大きく分けると飲み薬と注射薬(インスリン注射)の2種類があります。ただし、薬物療法が用いられる場合も、治療の基本は食事療法と運動療法となるので、一緒に行うことが重要です。

※薬物療法について、詳しくは『糖尿病の治療法(1)薬物療法』をご覧ください。

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