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喘息

運動で発作が起きる?運動誘発喘息とは

更新日:2018/05/18 公開日:2015/10/28

この病気・症状の初診に向いている科
呼吸器科

運動誘発喘息とは激しい運動の後に起こる発作のことです。運動をすることで気管支の熱が取られる、気道から水分を奪われるなどが原因であるといわれています。具体的な症状や予防法をドクター監修のもと解説します。

食べ物やホコリ、動物の毛など、喘息を引き起こす原因はさまざまです。これらのアレルゲンが喘息を引き起こす主な要因ですが、運動をすることで喘息症状を招く場合もあります。ここでは、運動後に喘息が発生する理由や予防法を解説します。

運動誘発喘息の特徴

「運動誘発喘息」は喘息のひとつで、主に喘息持ちの人が運動をすると引き起こす病気です。運動後、5~10分ほどでぜいぜい、ヒューヒューといった呼吸音が鳴る喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難が起きるものの、その後20~30分ほどで回復します。

アレルゲンでは喘息が発症せず、運動だけが唯一の発作原因である喘息患者もいます。

また、喘息でなくても、アトピーなどのアレルギー疾患を持つ人でも併発し、特に子どもに多いといわれています。

運動発作が起きる条件には、運動の種類、時間、気温、湿度が関係します。たとえば、徐々に身体を動かしたり、激しい動きの少ない水泳や剣道、あるいは、走っている間に休息をいれるインターバル運動は喘息がでにくい運動です。一方で、急激な動きの多いマラソンやサッカー、ラグビーなどは喘息が起きやすいといわれています。

運動誘発喘息の原因

運動誘発喘息が起きる原因をいくつかあげます[1]。

  • 気道の気温や湿度の低下
  • 運動によって気道の水分が奪われる
  • 運動後は副交感神経が優位になる

さらに、運動誘発喘息は、喘息の重症度によって発作の起きやすさが変わります。喘息症状の重度が高いほど発作が出やすいのです[1]。

運動誘発喘息の予防方法

ウォーミングアップをきちんとする

運動誘発喘息は、いきなり激しい運動をすることで引き起こされます。そこで、軽い運動などウォーミングアップすることで発症し難くなります。

β2刺激薬(気管支拡張薬)を吸入する

喘息治療の吸入薬であるβ2刺激薬(気管支拡張薬)を、運動する15分前に吸入すると予防効果があります。

マスクをつける

気管の湿度や温度を保つために効果的です。

運動時は鼻呼吸を心がける

口呼吸ではなく鼻呼吸をすることによって、気道の加湿が十分になり、発作が起こりにくくなります。

運動前に気管支拡張剤や予防薬の吸入を行っておく

喘息症状の重い方や、運動前の気道の閉塞障害が強い方は、気道が狭くなるのを防いでおくことが重要です。

その他

喘息治療のために水泳をする人が多いように、上手に運動をとりいれ、継続することによって運動誘発喘息が改善することもあります。運動への苦手意識もなくなり、運動に対する自信を持つこともできる運動療法も、様子を見ながらとり入れるといいでしょう。

詳しくは、「喘息の症状緩和に有効!ぜんそく予防運動」で解説していますのでご覧ください。

参考文献

  1. [1]藤本繁夫ほか. 運動誘発性喘息, 体力科学. 1998; 47(4): 453-459

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