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喘息

喘息治療の2つのアプローチと薬の種類

更新日:2018/05/17 公開日:2015/10/28

この病気・症状の初診に向いている科
呼吸器科

喘息治療の基本は、気道の炎症を抑えることと、さらには、気道を拡げる治療の両方向からする必要があります。それぞれ具体的にどのような治療が行なわれるのでしょうか?ドクター監修のもと詳しく解説します。

喘息とは、呼吸が困難になり、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)や咳、痰などが現れる疾患です。ここでは、具体的な治療のアプローチ法と、治療薬、服用の仕方について紹介します。

喘息治療は2つの観点からアプローチする

喘息患者の気道では、常に炎症が起きています。そして、気道が狭くなって空気の通りが悪化すると発作が起きる場合もあります。

そこで、喘息治療の基本となるのが、長期管理薬(コントローラー)を毎日規則的に使用し、気道の炎症を抑えることです。ここでポイントなのが、長期管理薬は喘息症状が出ない間も使用を続けることです。長期管理薬には、主にステロイドの吸入薬を使用します。

長期管理薬を毎日使用していても、発作が起きてしまった時には、発作治療薬(リリーバーと呼ばれる)が使われます。発作時は、これらの吸入薬を使って気道を広げ、呼吸がスムーズにできるようにします。発作治療薬は、吸入薬以外にも、即効性の高い飲み薬(経口薬)や注射が使用される場合もあります。発作時の詳しい対処法は、『喘息の発作時の治療薬』で解説していますのでご覧ください。

喘息治療の薬の種類

気道の炎症を抑える薬と、気道を拡げる薬とで種類が異なります。現在、喘息治療は、炎症を抑制する効果が高い吸入ステロイド薬が主流です。近年では、この吸入ステロイド薬と、気道を拡げる長時間作用性β2刺激薬が同時に吸入できる配合剤もあります。

炎症を抑える薬

吸入ステロイド薬
喘息治療で毎日使われる代表的な長期治療薬。吸入ステロイド薬は強い抗炎症作用があります。ステロイドというと、副作用も懸念されますが、吸入薬なので、気道にピンポイントに作用します。そのため、全身への影響が少なく抑えられます。また、使用量も内服薬と比べ、100分の1程度の少量で済みます。その分、およそ3日から1週間ほどの時間をかけて効果が出るため、継続的にとり入れる必要があるのです。
抗アレルギー薬(抗ロイコトリエン薬など)
喘息の誘因として多いアレルギー反応によって生じる物質の働きを阻害する役割があります。これによって、気道の収縮や炎症を抑えます。
その他
気管支を広げる長時間作用性β2刺激薬や、炎症を抑え、気道を拡張する両方の働きを持つ、テオフィリン徐放薬、他にも抗アレルギー薬としてヒスタミンH1受容体拮抗薬など、個人の症状に合わせて薬を組み合わせます。

気道を拡げる薬

短時間作用性吸入β2刺激薬
喘息発作が起きた時に使用する気管支を拡張する薬。速効性があり、呼吸を楽にします。
テオフィリン製剤
気管支を拡げ、炎症を抑える両方の働きを持ちます。長期管理薬として使用されていますが、喘息発作時に即効性を求めるときは、内服薬や注射薬で使用することもあります。
抗コリン薬
気管支を収縮する働きをもつアセチルコリンの機能を抑制し、気道を拡げる吸入薬。即効性のあるβ2刺激薬と併用することもあります。
経口ステロイド薬
経口薬(内服薬)のタイプは、吸入薬とは異なり即効性があるため、喘息の発作時に使用します。中程度以上の発作が起きたとき、短時間作用性吸入β2刺激薬を用いても発作が治まらないときに使用します。

薬のタイプはさまざま

喘息の薬は、内服薬、吸入薬、貼り薬、注射タイプとさまざまなタイプがあります。喘息患者の好み、年齢、目的によって使い分けをしています。

その中でも、直接気道に届き、少量の薬で効果が得られ、そして副作用が少ない吸入薬が主に使われています。エアゾール製剤やドライパウダー、電動ネブライザーなどの種類があります。特にドライパウダー製剤などの霧状の薬剤は、吸入する力の弱い子供やお年寄りに多く利用されています。

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