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喘息

喘息の発作時の治療薬

更新日:2017/03/23 公開日:2015/10/28

この病気・症状の初診に向いている科
呼吸器科

喘息発作が起こった場合には、普段使っている吸入ステロイド以外の治療薬を使用し、適切な処置を行わなくてはいけない場合もあります。ここでは、喘息発作時の治療薬と対処法について、ドクター監修のもと解説します。

喘息発作には、症状の度合いによって段階がありますが、いずれも普段継続的に使用する薬とは異なる即効性のある薬を使用します。喘息発作を鎮める薬にはいくつか種類ありますが、どのように使い分けられるのでしょうか?

喘息の発作が起きたら薬で鎮める

喘息の治療は、毎日吸入ステロイド薬など長期管理薬(コントローラー)を使用し、気道の炎症を抑えて発作を防ぐのが基本です。

しかし、喘息発作が発症したら、即効性のある治療薬を使用します。喘息の発作時に使用する薬には、気管支を拡げ、呼吸を楽にする働きがある短時間作用性吸入β2刺激薬などがあります。発作治療薬を使っても改善しない場合や、苦しくて横になれないほど重い症状の場合は救急外来を受診しましょう。

喘息の発作時の治療薬の種類

喘息の発作が起きた時、患者の好み、年齢、目的に応じて、下記の薬を使い分けます。

短時間作用性吸入β2刺激薬

気管支の拡張に1~3分ほどで効果が現れるため、喘息発作時に欠かせない治療薬です。毎日使用する長期間作用のタイプとは異なり、短時間作用のタイプは即効性が期待できます。しかし、発作が軽度のときに効果がありますが、発作が重度になると薬が効きにくくなります。症状が治まらないときは、20分おきに吸入します。3回使用しても発作が治まらない時は、病院を受診する必要があります。

ただし、過剰使用をすると、ふるえ、動悸、頻脈などを引き起こす場合があるので、薬の依存は避けましょう。

即効性β2刺激薬の薬剤名には、「イソプロテレノール」「フェノテロール」「サルブタモール」などがあります。

デオフィリン薬

気管支を拡張し、気管支の炎症を抑制する効果を併せ持ちます。また、内服薬はさらに即効性が期待できます。病院では、注射薬として使用されることもあります。

経口ステロイド薬

経口薬(内服薬)のタイプは、長期管理薬として使用する吸入薬とは異なり即効性があるため喘息の発作時に使用します。中程度以上の発作が起きたときや、短時間作用性吸入β2刺激薬を用いても発作が治まらないときに使用されます。経口薬は副作用が出やすいので注意が必要です。

抗コリン薬

気管支を収縮する働きをもつ物質アセチルコリンの働きを抑え、気道を拡げる薬です。交感神経を優位にさせることで気管支を拡張させる働きがあります。短時間作用性β2刺激薬と併用して喘息症状を鎮めます。

喘息の発作が起きたときには

喘息の発作が起きたときは、発作の頻度や呼吸状態、日常動作に支障があるかなどをチェックし、段階別に対処する必要があります。

発作のチェック項目

  • 呼吸状態…呼吸の数や喘鳴(ぜんめい)があるか、横になることができるかなど
  • 日常動作…仕事や食事をいつもどおり行うことができるかなど
  • ピークフロー値(勢いよく息を吐いたときに流れる息の速度)
  • 顔や唇の色が青白くなっていないかなど

段階別の対処法

軽度の喘鳴があり、咳や息苦しさも見られますが、日常生活は問題なくこなすことができる状態です。喘息発作が急に悪化した場合は、β2刺激薬を吸入し発作がおさまるまで安静を保ちます。2時間経過しても発作が治まらない場合は、病院を受診してください。

小発作のときより咳や喘鳴がひどくなり、安静時も息苦しさがあります。日常生活に少し支障が現れ、横になっているほうが苦しいときもあるので、その際は身体を起こしてみてください。

β2刺激薬を吸入し、安静を保ちながら様子を見ましょう。30分以上発作が続く場合は、病院を受診してください。症状が重い場合には、ステロイドやテオフィリンの点滴薬が使用されます。

呼吸が苦しくて身動きすることができない状態です。会話や日常生活も困難であり、激しく咳きこむことで呼吸困難が起こります。

横になることができず、身体を起こして前かがみの状態で呼吸するようになり、発作が悪化すると酸欠状態になり唇や指先が紫色になります。喘鳴も起きますが、大発作の場合は気道がふさがることで呼吸停止し、意識がなくなることもあります。

β2刺激薬を吸入しながら早急に病院を受診してください。発作がひどい場合には救急車を呼んでもかまいません。病院では、酸素投与・気管支拡張薬・ステロイド薬が投与され、入院をすすめられることもあります。

  • 小発作
  • 中発作
  • 大発作

発作が激しいときは救急外来を受診しましょう

喘息の発作は、状態によって対処法が異なります。発作がひどい場合は呼吸困難に陥り意識不明になることもあるので、発作が起こったときは、呼吸の状態や顔色、日常動作を観察し、適切な処置を行ってください。症状が改善しない場合はすぐに救急外来を受診しましょう。

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