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喘息

喘息で入院することも?大発作時の病院での対応とは

更新日:2017/08/18 公開日:2015/10/28

この病気・症状の初診に向いている科
呼吸器科

喘息の症状が悪化すると、病院での治療が必要になります。さらに、改善が見られない場合は入院が必要になることも。実際のところ、どのような治療が行われるのでしょうか?ドクター監修の記事で、喘息の入院治療について解説します。

喘息症状が悪化すると、病院での治療が必要になります。実際、どのような治療が行われるのでしょうか?ドクター監修のもと、喘息の入院治療について解説します。

重度の喘息発作「大発作」とは?

喘息発作は、症状によって「小発作」「中発作」「大発作」の3つがあり、対処法がそれぞれ異なります。なかでも、重度の「大発作」は身動きが取れないほどの息苦しさや、会話や日常生活が困難な状態であることを指します。症状としては激しい咳、呼吸困難のために身体を前かがみの状態にして呼吸をすることがあげられます。

さらに症状が悪化した場合には酸欠になり、次第に唇の色が薄紫色や茶色に変化します。喘鳴が喘息の発作では特徴的ですが、大発作になると気道が塞がってしまいます。最悪の場合には、呼吸が停止し意識不明に陥ることもあるのです。

大発作はすぐに病院(救急)受診が必要

下記に示すような「強い喘息発作のサイン」があるときには、すぐに医療機関を受診してください。呼吸困難や意識低下、興奮した状態にあるなら救急車を呼びましょう。手元にβ2刺激薬の吸入薬があれば、病院に着くまでに20~30分おきに吸入してもかまいません(ただし3回まで)[1]。

<強い喘息発作のサイン>

・唇や爪の色が白っぽい、もしくは青~紫色

・息を吸うときに小鼻が開く

・息を吸うときに胸がベコベコ凹む

・脈がとても速い

・話すのが苦しい

・歩けない

・横になれない、眠れない

・意識がはっきりしない(ボーっとしている)

・過度に興奮する、暴れる

・失禁する

大発作時の病院の対応

主な治療方法

病院(救急外来)では、発作がどれくらい強いかを確認し、外来での治療でよいか、すぐに入院して治療が必要かを医師が判断します。大発作の場合は濃厚な治療が必要なので、入院治療となることが多いようです。呼吸不全の状態では集中治療室(ICU)で管理することもあります。

大発作や呼吸不全を起こしている場合は、まず酸素を投与し、点滴するためのルートを確保します。その上で、β2刺激薬の吸入やステロイド薬などの投与などが行われます。場合によっては人工呼吸器による管理が必要になることもあります。

これらの治療に際しては、発作が起こってからどのくらいの時間が経ったか、何か症状を悪化させる要因があったか、これまでにどのような薬を処方・使用していたのか、喘息で入院したり救急外来を受診したりしたことがあったか、薬物にアレルギーはないか、などが重要な情報となりますので、分かっている範囲で伝えましょう。

退院の目安

退院の目安としては、咳や喘鳴などがなくなり、呼吸数が正常に戻り、呼吸に関する検査値が安定して改善している状態が1~2日持続することです[1]。

ただし、喘息そのものが治ったわけではなく、家庭でも引き続き予防や治療を行うことが求められます。喘息発作が起きないようにする長期管理薬や、もし発作が起こってしまった場合に使う発作治療薬がありますので、医師の説明をよく聞いて、適切に喘息をコントロールしていきましょう。

参考文献

  1. [1]日本小児アレルギー学会喘息治療・管理ガイドライン委員会. "家庭での急性発作対応" 小児気管支喘息治療・管理ガイドラインハンドブック2013ダイジェスト版. http://www.jspaci.jp/Jpgl_hb2013/chap03.html(参照2017-08-17)

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