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高血圧

腎血管性高血圧(腎性高血圧)の症状と対処法

更新日:2018/05/11 公開日:2015/12/04

この病気・症状の初診に向いている科
内科

原因が分かっている二次性高血圧のひとつである腎血管性高血圧。これは腎臓の動脈が狭くなることで血圧が高くなることが特徴です。高血圧患者の0.5%〜1%に見られます。今回は、ドクター監修のもと、腎血管性高血圧について説明します。

二次性高血圧とは

二次性高血圧とは、なんらかの病気が原因となって引き起こされる高血圧です。そのため、原因となる病院を治療することで高血圧を治療することが可能です。なお、通常「高血圧」と言う場合は原因が明らかにできない本態性高血圧のことをさします。高血圧の中では本態性高血圧のほうが多く、二次性高血圧の割合は5~10%ほどとなっています。

本内容で述べる腎血管性高血圧は、二次性高血圧のひとつに分類されます。

腎血管性高血圧の原因

腎血管性高血圧とは、左右どちらか、あるいは両側の腎動脈が狭くなっているためにおきます。腎動脈が狭くなると、腎臓に運ばれる血液の量が少なくなります。腎臓は本来の血液量を取り戻そうと、血圧を上げる物質であるレニンを生成します。結果、血圧が上昇してしまうのです。

また、腎臓には、尿量を変化させることで体内の水分量を一定に保つ働きがあります。腎動脈が狭くなっていると、腎臓へ届く血液量が少なくなり、腎臓が体内の水分量が減少したものと誤認識してしまい、体内に水分をたくさん蓄えようとします。その結果として高血圧が引きおこされます。

腎血管性高血圧の原因と考えられる病気

「動脈硬化症」「線維筋性異形成」「大動脈炎症候群」の3つの病気が、主に腎動脈を細くすると考えられています。「動脈硬化症」とは、動脈内腔にコレステロールや脂質などが蓄積してしまうもので、「線維筋性異形成」は、動脈を作る筋が上手く作られずに血管壁に瘤ができてしまう病気です。また、「大動脈炎症候群」は、原因不明の炎症によって血管におこります。

中でも、動脈硬化によっておこるケースが目立っていて、50歳以上の中高年に多く、半数が糖尿病を合併しています。

腎血管性高血圧の症状

初期においては、ほとんどが無症状です。線維筋性異形成が原因の患者は、半数近くが疾患部の腎動脈に雑音がありますが、動脈硬化症が原因によって起こる患者では雑音が聴取できることはほとんどありません。診断は身体検診とカラードプラ超音波検査法、磁気共鳴血管造影などの腎画像診断法によって行ないます。

腎血管性高血圧の対処方法

腎血管性高血圧の治療は多くの場合、降圧薬で開始されます。他によく用いられるのは、経皮的腎動脈形成術(PTRA)です。このPTRAとはどういった治療法なのでしょうか。

PTRAとは

PTRAは、腎動脈の線維筋性異形成の若年患者を含むほとんどの腎血管性高血圧患者に推奨される治療法です。血管形成術によって狭くなった血管を広げます。再発予防のためにステントを留置することもあります。すべての患者がPTRAによる治療を採用できるわけではなく、技術的な理由から血行再建が不能な若年患者の場合は、継続的かつ管理的な薬物治療が必要になります。

実際に腎血管性高血圧で病院にかかる際は、腎臓内科専門医の意見を聞くことができるため、循環器系と腎臓内科が連携している病院を選ぶことも重要です。

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