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高血圧

心臓に悪影響!肺高血圧症の症状と対処法

更新日:2018/05/11 公開日:2015/11/30

この病気・症状の初診に向いている科
内科

肺動脈性肺高血圧症とは、心臓から肺に血液を送る血管(肺動脈)の末梢の小動脈の内腔が狭くなって血液が通りにくくなり、肺動脈の血圧(肺動脈圧)が高くなることを言います。PAHとも呼ばれるこの高血圧について説明します。

肺高血圧症の症状と原因とは

心臓から肺に血液を送る血管である肺動脈の血圧が上昇する肺高血圧症。心臓は4つの部屋に分かれていますが、その中で肺動脈に血液を送る部屋を右心室と言います。全身に血液を送る左心室から出る動脈圧の正常は130/85mmHg未満ですが右心室から出る肺動脈の圧は15~30/2~8mmHgと低く右心室は高い圧力に耐えられるようには作られていません。そのため肺動脈圧の高い状態が続くと、機能が低下し、右心不全になってしまうのです。

比較的に若い女性に多いとされる肺高血圧症の症状として、運動時に感じる息苦しさのほか、倦怠感や失神、すぐに疲れてしまうことなどがあげられます。

人間が生きるためには、呼吸をして大気中の酸素を肺から体内に取り込む必要があります。そして、肺から取り込んだ酸素を一度心臓へ戻し、さらに全身に送らなければなりません。肺への動脈が狭くなるということは、肺で十分な酸素を受け取れないことになるので、前述したような症状が出ます。

どうして肺小動脈の狭窄が起こるかについては、詳しく解明されていません。血管の収縮や拡張を調節する物質を作りだす血管内皮細胞(動脈血管壁の一番内側の層の細胞)が関係しているとして、現在研究が進んでいます。

肺高血圧症の現状

原因解明がいまだなされていない現在、今後の有効な治療法の研究開発のために、肺高血圧症は「難治性呼吸器疾患(指定難病)」に認定されています、

患者数や傾向

日本にいる肺高血圧症の患者は、2013年度の「呼吸不全による調査研究班」による調査で、2,587名確認されています。

この調査によると、女性患者が男性患者の2倍以上と女性にかかる率が高く、女性の場合は20歳代から増え始め、70歳代がピークとなっています。一方男性の発症年齢分布は20歳代が多く、40歳代まで減少しその後70歳代まで増えるという二層性になっています。

肺高血圧症の対処方法とは

有効な治療法が確立されておらず、難病に指定されている肺高血圧症ですが、現在はどのような治療が主流のでしょうか。

肺血管拡張療法

肺の血管を広げて血液の流れを改善させる「肺血管拡張療法」という薬物療法が主に行なわれています。治療は、作用点の異なる3種類の薬を組み合わせて使用しますが、どのように服用するのが一番効果的であるかは、まだ研究段階です。肺高血圧症といえば、以前は予後が不良な疾患のひとつでしたが、「肺血管拡張療法」が導入されてからは、状況が大きく変わってきています。しかし、病気の完治には至らないので、なるべく早い段階での専門医による治療の介入が望ましいとされています。

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