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高血圧

高血圧が脳・心臓に与える合併症

更新日:2016/12/09 公開日:2015/12/25

この病気・症状の初診に向いている科
内科

高血圧は、体の各部位にさまざまな合併症を引き起こします。ここでは主に、脳と心臓という体の重要な器官に起こる合併症について、ドクター監修の記事でご紹介します。

高血圧が脳にもたらす合併症とは

高血圧は、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など、脳の病気の原因になります。どれも命の危険をともなう病気で、それらをまとめて脳卒中と呼んでいます。

脳卒中最大の危険因子が高血圧

脳卒中の原因には、高血圧のほかにも糖尿病や、心臓病、不整脈、高脂血症、喫煙などがあります。そのなかでも、高血圧はとりわけ危険な原因のひとつです。

厚生労働省の調査によると、110〜119mmHgの通常の血圧の人と比較し、

  • 収縮期血圧が140〜159mmHgの軽症高血圧の人は約3倍
  • 収縮期血圧が180mmHg以上の重度高血圧の人は約7倍

という高い数値で、脳卒中になるリスクが上がるといわれています。

脳卒中の種類

脳卒中は脳血管障害ともいい、脳の血管が破れたり詰まったりすることで、その部分の脳の働きが失われてしまう状態のことをさします。

脳卒中は、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の3つに大きく分類されます。

  • 脳梗塞

脳梗塞は、脳の血管が詰まってその先の脳細胞が壊れることによって起こります。

  • 脳出血

脳出血は、動脈硬化などでもろくなった脳の血管や、先天的にあった脳動静脈奇形部分が破れて脳の中で出血することで起こります。

  • くも膜下出血

くも膜下出血は、脳の動脈にできた動脈瘤が破れて出血し、脳の表面とくも膜の間に血液が広がることで起こります。

脳がダメージを受けることで、運動障害、感覚障害、コミュニケーションの障害、飲み込みの障害が起こり、体の機能が失われてしまいます。

なお、日本人が発症する脳卒中の約60%は脳梗塞です。

高血圧が心臓にもたらす合併症とは

高血圧が心臓にもたらす合併症には、狭心症、心筋梗塞、心肥大、心不全があります。

心臓病の種類

  • 狭心症

高血圧によって血管に負担がかかり続けると、血管の壁が傷つき、その壁の中にコレステロールが溜まっていきます。これが、動脈硬化です。動脈硬化が進むと血液の通り道が狭くなり、それによって、心臓の筋肉に必要な酸素や栄養が届きにくくなります。すると心臓が激しい胸痛や圧迫感などの警告サインを出します。これを狭心症と言います。

  • 心筋梗塞と心不全

心筋梗塞は、心臓に血液を送る冠動脈が動脈硬化などで狭くなったり、血栓が詰まったりして完全に血管が塞がり、その先の心臓の細胞が死んでしまうことです。心筋梗塞は、不整脈や心臓破裂などの合併症が起こった場合、死に至る危険性があります。

また、心不全とは、心臓の働きが弱まり、全身に血液を供給できなくなった状態をさします。

  • 心肥大

高血圧の状態が長く続くと、全身に血液を送るポンプの役目をしている心臓は、より強い力が必要になります。心臓は筋肉でできているので、より強い力で血液を送るために心臓の壁がだんだん厚くなっていきます。これを心肥大といい、心肥大がひどくなると心機能の低下や心不全につながります。心臓は握りこぶし大程度ですが、心肥大では2倍まで大きくなるといわれています。

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