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鼻炎

ひどい咳が止まらない!鼻炎が原因?薬で治せる?

更新日:2018/03/06 公開日:2015/11/24

「強くて止まらない咳が何年も続く」「痰が絡んでしんどい」「睡眠時や明け方によく咳き込む」――こんな症状が出ている方は、もしかすると鼻炎が原因かもしれません。ここでは、鼻炎による咳の特徴と治療法をドクター監修のもと詳しく解説します。

◎短くポイントをまとめると
何年も咳が続いている場合に最も多い原因はアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎
鼻炎で咳が出るメカニズムは、鼻水がのどに落ちる後鼻漏が関係している
原因をはっきりさせて根本から咳を止めるためには、病院(特に耳鼻咽喉科)の受診を

鼻炎により咳をする女性のイメージ写真画像

「強くて止まらない咳が続く」「痰(たん)が絡んでしんどい」「咳が何年も続いているが、風邪(かぜ)を引いた後は特にひどい」「睡眠時や明け方によく咳き込む」――こんな症状が出ている方は、もしかすると鼻炎が原因で咳が出るのかもしれません。ここでは、鼻炎による咳の特徴と治療法などをドクター監修のもと詳しく解説します。

鼻炎が原因で咳が出るときの症状

何年も咳が続いている場合に最も多いといわれている原因は、慢性化したアレルギー性鼻炎副鼻腔炎です。鼻炎と咳は一見関係なさそうに思えますが、身体の中では鼻とのど、気管支はつながっていますので、鼻炎が原因で咳が続くことはよくあります。この場合は下記のような症状が出ます[1]。

  • 強くて止まらない咳が出る
  • 咳をするときに大きな声を出してしまう
  • 一度咳が出始めたらなかなか止まらない
  • のどの奥に痰が絡むような不快感がある
  • 痰を切るために、よく咳払いをしている
  • 痰は出ないか、出ても透明な色である
  • 何年も前から咳が出つづけており、治らない
  • 風邪を引いた後、のどのイガイガ感が長引く
  • 風邪を引いた後の咳はとくにひどい
  • 咳がまったく出ない時間帯もある
  • 夜になると咳が出やすくなり、睡眠中や明け方~朝に多い

これらに該当する項目があるようであれば、鼻炎が原因の咳である可能性があります。

鼻炎が原因で咳が出る理由

では、なぜ鼻炎のせいで上記のような症状が出るのでしょうか。大きな理由の一つに「後鼻漏」(こうびろう)があります。後鼻漏とは、鼻炎によって過剰に分泌された鼻水が鼻の穴から流れるだけでなく、のどの方に落ちてしまうことをいいます。

健康な人でも1日に3~5リットルは鼻からのどに向かって鼻水が流れています[1]。しかし、鼻炎があると鼻からのどへと落ちてくる鼻水は痰のようにネバネバしており、切れにくい性状になっています。このネバネバ鼻水がのどにへばりついたような不快感と強い咳を引き起こします。これは強い咳でないと切れませんし、切れるまで咳がつづきます。これが、鼻炎のせいで咳が止まらない理由です。

睡眠中や明け方~朝に咳が多い理由

鼻炎による強い咳は、夜の19時ごろから徐々に増えはじめ、ベッドに入る前後から朝3時まで、また寝起きの朝6~9時の間に多く出る人が多いです[1]。この理由は、仰向けで寝ている間に後鼻漏がのどの奥で溜まってしまうからです。また、朝になって目が覚めると、この溜まった後鼻漏を吐き出すために咳が出ます。このような症状があると、質のよい睡眠を取ることが難しくなります。

さらに、ネバネバした後鼻漏は臭いを発することもあり、口臭に悩まされることもあります。

鼻炎が原因の咳の治療法

これまでにあげたような症状に心当たりがある方は、ぜひお近くの耳鼻咽喉科を受診してください。咳の原因が本当に鼻炎や副鼻腔炎なのか、他にも合併する病気はないのかを調べたうえで、その人に最も合った治療を行ってくれます。アレルギー性鼻炎の場合はステロイド点鼻薬や抗ヒスタミン薬などによる薬物療法が、副鼻腔炎(蓄膿症)の場合は膿を吸引したり、薬を霧状にして吸ったり(ネブライザー)、マクロライド系抗菌薬の長期投薬、外科手術などが行われます。

病院に行かずに治せない?

病院に行くのは面倒なので、薬局で市販薬を買って何とか対処したいと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、咳の原因が後鼻漏である場合は、咳止めを服用するより鼻炎の治療を優先したほうがよいでしょう。後鼻漏の場合、咳はのどに付着、または溜まった鼻水を排出するために起きているので、咳止めで抑え込みすぎるのは逆効果になることがあるためです。

病院に行くメリット

また、上記であげたような症状があったとしても、しっかり診察してみると、別の病気が原因である可能性もあります。例えば、数年以上つづいている咳の原因として下記のようなことも考えられます。

  • 咳喘息
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)
  • 心因性
  • 薬剤性(ACE阻害薬、β遮断薬などの降圧薬)
  • 気管支に入ってしまった異物によるもの

これらの原因を見分けるためには、医師の診察が必須です。もし耳鼻咽喉科がお近くになければ、呼吸器科や内科でも対応できます。つらい咳を我慢せず、早めに病院に行って根本から解決していきましょう。

参考文献

  1. [1]田中裕士. 止まらない“せき”の診かた. 南江堂 2016; 46-50, 74-79

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