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急性胃炎の原因と症状、治療法

更新日:2016/12/09 公開日:2015/12/08

この病気・症状の初診に向いている科
内科

急にみぞおちのあたりが痛くなったり、吐き気や嘔吐に悩まされたりする急性胃炎。また、急性胃炎は、ときには吐血や下血をともなうこともあります。ここでは、急性胃炎の原因と症状、治療法について、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

過労やストレス、飲み会続きでアルコールの量が増えたときに、急に胃が痛くなったり、吐き気をもよおしたりしたときは、急性胃炎の可能性があります。では、急性胃炎とはどのような病気なのか、以下で解説します。

急性胃炎とは

胃炎とは、胃の粘膜が荒れて炎症を起こした状態のことです。このうち、なんらかの原因を受けてから短期間で炎症を起こすものを急性胃炎と呼びます。急性胃炎は、ストレスや刺激の強い飲食物、薬剤など、原因となっているものを取り除くことで、すぐに回復するのが特徴です。

原因

原因には、精神的・身体的なストレス、解熱鎮痛薬や抗生物質などの薬剤、香辛料やコーヒー、アルコールなど刺激が強い飲食物、食物アレルギーや食中毒、インフルエンザなどの感染症、肝臓や腎臓など内臓疾患といったものの影響が原因と考えられています。

そもそも胃の粘膜は、胃壁の胃腺から分泌される粘液によって守られています。というのも、食べ物を溶かすための胃液には強力な胃酸とペプシン(消化酵素)が含まれていて、そのままでは胃壁自体も溶かしてしまうからです。

通常はこの粘液(防御因子と呼ばれます)と、胃液(攻撃因子と呼ばれます)のバランスがうまく調整されていますが、たとえばストレスがかかると自律神経が乱れ、胃液が出過ぎてバランスが崩れます。また、胃粘膜の血行が悪くなり、胃の粘液(防御因子)の働きが弱まります。さらに、アルコールや刺激物の過剰摂取、薬の副作用などによっても同じように防御因子と攻撃因子のバランスが崩れ、胃の粘膜が荒れる原因になります。

症状

上腹部(みぞおちあたり)の痛み、胃部膨満感、むかつき、もたれ、吐き気、嘔吐などがあげられます。

また、原因を受けてから短時間のうちに症状が現れるのが特徴です。

たとえば、日常生活が不規則で刺激物の摂取が多いが、普段は胃の症状が出なく、胃が丈夫だと考えられる人が、風邪を引いて解熱鎮痛剤を服用したことをきっかけに、翌日、急に胃炎を起こすといった場合は、急性胃炎が疑われます。

さらに、急性胃炎では、強い上腹部痛や、嘔吐物の中に血が混ざる吐血、排便時に血が混ざる下血といった症状が起こることもあります。また、内視鏡検査をした結果、胃の粘膜に出血やびらん(粘膜の表面が溶けて欠損した状態)、潰瘍(粘膜の下の層まで欠損が見られる状態)が確認されたものを「急性胃粘膜病変(AGML =acute gastric mucosal lesion)」と呼びます。

急性胃粘膜病変は、重症の急性胃炎として扱われ、胃炎と胃潰瘍の両方が当てはまります(胃炎と胃潰瘍の違いは欠損の深さによります)。

急性胃炎の治療法

まずは原因を取り除くことが一番重要です。過労やストレスを回避し、規則正しい生活や、刺激物の強い飲食物を避けるなどの心がけが大切です。これらを注意することによって、軽度な胃炎ならば早期に症状が治まり、自然に完治します。

そのほか、症状がひどい場合は対症療法も行われます。たとえば、出血が強い場合には内視鏡での止血や止血剤の投与、吐き気と嘔吐で食事が摂れない場合は点滴による栄養補給などが行われます。状態によっては入院治療が必要になることもあります。

また、胃酸の分泌を抑える制酸剤、胃の粘膜を保護する胃粘膜保護剤、痛みを抑える鎮痙剤などが処方されることもあります。

急性胃炎は、数日間安静にしていれば自然治癒することが多いのですが、治ったと思っても安心してはいけません。ストレスのかかる生活や、アルコールなど刺激物の過剰摂取を続けていると、再び急性胃炎を発症することがあります。また、同じ状況を何度もくりかえしていると慢性胃炎に移行することもあるため、生活習慣を見直し、胃炎を起こす原因を避けるよう心がけましょう。

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