生理とデリケートゾーンのケア
生理中の黒い血って大丈夫?経血の色や量がいつもと違う原因と対処法
更新日:2018/03/02 公開日:2015/11/24
この記事の監修ドクター
スキンケア大学参画ドクター
生理のときに、黒色や茶色など、赤い色をしていない血がでる場合があります。実は、このような血の色の変化だけでは、身体に異常がない場合がほとんどです。では、それぞれの血の色には、どのような意味があるのでしょうか。
生理中に経血の色や量がいつもと違う原因
生理時の経血は、子宮内膜がはがれ落ちたものです。さまざまな分泌物が混ざっているため、通常の血液とは異なるといえます。
色の特徴ごとに、どのような原因が考えられるのか見ていきましょう。
黒い血は量が少ないか、時間が経過したもの
排卵がきちんと行われていて血液が十分にでている場合には、経血の色は真っ赤、もしくは黒っぽい赤であると覚えておきましょう。
経血の色は、時間がたつにつれて茶色から黒色に変化していきます。ですから、出血量が多くて早く流れ出てくると赤っぽい状態です。一方、量が少ないと子宮や膣内にとどまっている時間が長くなり、その結果茶色や黒色に変わります。
つまり、生理のときに黒い血が出たというだけで心配になる必要はほとんどありません。ただし、出血量の少ない状態が続くようであれば、排卵の状態を検査したほうがよいでしょう。
茶色い血は生理初期だが、病気のおそれも
生理の始まりのときは、だいたい茶色っぽい色をした経血が出ます。茶色の血液が2~3日目になると鮮やかな赤い血の色に変わり、量も多くなるのです。そして、徐々に出血量が減っていき、7日目頃には生理が終わります。
ですから、生理1日目に茶色い出血があったとしても、異常はないと考えてよいでしょう。
ただし、生理期間以外で茶色い不正出血が見られたときには注意が必要です。子宮筋腫や子宮内膜症、子宮頚ガンなどの疑いがありますので、早めに婦人科を受診しましょう。
子宮筋腫や子宮内膜症については、『生理中のレバー状の血の塊が出る原因は?病気の可能性も』をご覧下さい。
色が薄い・朱色の血は貧血の可能性に注意
経血の色が薄く、朱色っぽい場合は貧血の可能性があります。血が足りていないサインと考え、鉄が不足しないように栄養バランスのよい食事を心がけてください。
貧血を補う食べ物については、『種類によって違う!貧血を改善する食べ物』をご参照ください。
生理の血の色だけで、異常かどうかを判断することはできません。いつもと色が違ったとしても、心配をしなくて大丈夫なケースがほとんどです。
しかし、生理の周期が長期にわたって不規則だったり、不正出血が見られたりする場合には、早めに受診して検査を受けるようにしてください。
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