「月経血コントロール」とは、意識的に月経血を出すという方法のことです。月経血をコントロールできるようになれば、生理が快適になると言われています。ここでは、月経血コントロールについて詳しくご紹介します。
月経血コントロールの考え方とは
膣の筋肉をうまく使うことで子宮内にたまった月経血を排出することができるというのが月経血コントロールの考え方です。
現代のわたしたちは、生理用ナプキンやタンポンを使用しているため、月経血は自然に出ている状態と言えます。ところが、昔の女性は膣内にたまった月経血は用を足すのと同様にトイレで出しきっていたという説があります。
和式トイレを主に使っていた時代は、無意識に月経血コントロールができていましたが、洋式トイレを主に使用している現代では、月経血を出しきるための筋肉をうまく使えない人がほとんどだと言われています。
月経血コントロールの方法
それでは、どのように月経血をコントロールできるのでしょうか。ポイントはふたつあります。「月経血を垂れ流さない」そして、「月経血を出しきる」ことです。
月経血を垂れ流さない
月経血コントロールでは、経血を尿のように排出します。ですから、経血は膣内にためておく必要があります。子宮は意識して動かせるものではないので、子宮内にためておくことはできないのです。
タンポンなどの異物を入れたまま長時間放置すると細菌が発生して子宮に害をもたらす恐れがあります。しかし、筋肉を使って経血をとどめておく程度であれば影響はないと考えられています。膣内に経血をためておくコツは、膣の締まりを良くして、膣口を締めるコントロールができるようになること。膣の締まりを良くする方法は、「話題の膣トレとは?」や「簡単!骨盤底筋群を鍛える運動」をご覧下さい。
月経血を出しきる
月経血コントロールの考え方では、出しきろうと意識することで膣内にたまった月経血を出せるようになるとされています。
月経血を出しきるための方法[1]をご紹介します。
- まず、月経血を出しやすい姿勢をとってください。洋式の場合は、膣の向きによって前かがみになるか後ろにそったほうがいいかは異なります。いろいろと試しつつ、自分にとってスムーズに出せる姿勢を見つけましょう。
- 次に、月経血を出しきろうと意識をすることが大切です。つま先を内股にして、便器に座った状態で、下腹部に意識を集中してください。
- そのまま、下腹部を少しずつへこますように、ゆっくりと息を吐いていきます。
こうすることで、膣内にたまっている月経血を出せるといわれています。
最初はうまくできずに少量しか出せない場合もありますが、コツさえつかめば膣内にたまった月経血を気持ちよく出しきれるようになると考えられています。ぜひ試してみましょう。
参考文献
- [1]京谷奈緒美. 生理でキレイになる本 心と体の大そうじ. 講談社 2014; 80-81
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