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子供の肌に日焼け止めは必要?正しい選び方とは

更新日:2017.12.19
公開日:2015.12.24
ドクター画像
この記事の監修者
MAクリニック心斎橋 院長 谷川知子

シミやシワとは無縁に思える子供の肌ですが、子供にもしっかりとした紫外線対策が必要です。ここでは、子供に使用する場合の日焼け止めの種類や選び方、そして注意点について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

今回は、子供の日焼け止めについて解説します。

子供の肌に日焼け止めは必要?

子供は外で元気に遊ばせたいものですが、気になるのは紫外線です。子供にも日焼け止めは必要なのでしょうか。 

適度に紫外線を浴びることは、骨形成を助け、皮膚を殺菌するなどのメリットもありますが、紫外線の浴び過ぎはやはり禁物です。子供は外で遊ぶ機会が多いため、紫外線を浴びやすく、18歳までに生涯に浴びる紫外線量の約半分を浴びてしまうといわれているほどです。

紫外線を浴びすぎると肌の負担に

子供の頃から紫外線を浴びすぎると、皮膚細胞の遺伝子が損傷し、正常な遺伝子に戻らなくなります。その結果、20歳過ぎからシミ、シワなどの皮膚の老化症状が起こりやすくなります。また、子供は成人よりも皮膚の細胞分裂が活発なため、このような遺伝子の変異が生じやすいのです。

紫外線は1日10分ほど浴びれば、骨形成には十分です。1日中外で過ごすような場合は、子供用の日焼け止めを使うことをおすすめします。大人になってからの皮膚の老化を防ぐためにも、子供の頃から正しい紫外線対策をすることが必要なのです。

子供用日焼け止めの選び方

子供の肌はデリケートなので、効果の強さだけを考えて刺激の強い日焼け止めを塗るとかぶれたりすることがあります。また、子供は、べとべとする日焼け止めを嫌がったりします。そのため子供の日焼け止めには、できるだけ低刺激性のベタつかないものを使ってあげた方がよいでしょう。

子供の日焼け止めは「SPFが10~20、PAは+が1つ」のものがおすすめ

子供に使う日焼け止めとしては、SPFを10~20くらいにおさめ、PAは+がひとつのもの選ぶと、肌への負担を抑えることができます。ただし、子供の肌は敏感なので、この範囲内におさめたものを使っても肌トラブルが起こる場合もあります。使用する前には必ずパッチテストをするようにしましょう。

SPFとPAについての詳細は『日焼け止めの正しい知識』で解説しているので、気になる方は参考にしてください。

成分の違い(紫外線吸収剤と紫外線散乱剤)にも注目

日焼け止めの成分には「紫外線吸収剤」と、「紫外線散乱剤」の2種類があります。

「紫外線吸収剤」は、紫外線を吸収して化学反応を起こし、人体に影響の少ない赤外線や可視光線に変換して放出し、肌へ当たることを防いでくれるものです。白浮きせず、着け心地はよいのですが、化学反応による肌への負担があるともいわれています。

「紫外線散乱剤」は紫外線を反射して防ぐもので、自然な成分で構成されているものが多いのが特徴です。肌への負担は少ないのですが、白浮きしやすく、汗などで流れやすい特性があります。

子供に日焼け止めを使う時の注意点

一般的に子供に使用する場合は、低刺激なものとされている「紫外線散乱剤」だけを使用したノンケミカルなものがおすすめです。ただし、紫外線散乱剤の日焼け止めであっても、防腐剤、人工香料、人工着色料、アルコール、石油系界面活性剤などが多く配合されているものは、刺激が強い場合があるので要注意です。

ですから、日焼け止めに関しては、植物由来のエッセンスを主成分にしたオーガニックのもので、なるべくベタつかないものを選ぶようにしましょう。

また、どんなに低刺激の日焼け止めでも、肌の負担にはなりうるので、塗りっぱなしは厳禁です。使用するのは日差しの強い場所に行くときや、1日中外で過ごすときだけにして、使用後はきちんとせっけんで洗い流すなどの配慮が必要です。

日差しの下で元気に遊べるよう、正しく日焼け止めを使用し、子供を紫外線から守ってあげましょう。

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