保湿ケアの基本
乾燥ダメージを受けやすい!冬の保湿ケア
更新日:2016/12/09 公開日:2015/12/25
この記事の監修ドクター
医療法人浩聖会 セイコメディカルビューティクリニック 理事長
曽山聖子 先生
肌コンディションが悪くなりがちな冬。冬の肌状態と保湿ケアについてご紹介します。
冬に肌コンディションが悪くなりがちな理由
(1)血行の悪化
気温の低下にともない毛細血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。毛細血管から栄養分や酸素が十分に届けられず、肌の新陳代謝が乱れ悪影響を及ぼします。
(2)皮脂分泌量の大幅な減少
汗や皮脂の分泌量が減ることで「皮脂膜」という分泌物が不足します。皮脂膜は肌を乾燥や外部刺激から守る役割があるため、不足すると乾燥や肌あれが起こりやすくなります。
(3)肌がもつ水分の蒸散量の増加
冬は外気が乾燥しているため、肌の水分が蒸散しやすい環境です。本来であれば皮脂が蒸散を防ぐ役割を担いますが、冬は皮脂も不足してしまうため、水分が逃げやすい状態になります。
(4)エアコン暖房による乾燥
エアコン暖房は室内の湿度を奪い空気を乾燥させるため肌の水分を奪います。
また、冬は室内温度と外気温の温度差が大きく肌に負担がかかりやすい時期といえます。
冬に肌をダメージから守る方法
冬の時期に、ダメージから肌を守るには、日常生活の中で保湿を心がけたいものです。ここではいくつかの方法をご紹介します。
洗顔
洗顔はやさしくおこなうことが大切。洗顔料はよく泡立て泡で顔を洗うように洗顔しましょう。また、保湿成分が逃げてしまうので洗顔時間も短時間で終わらせましょう。乾燥肌の人なら朝はぬるま湯で洗うだけでも十分です。
顔のスキンケア
一番乾燥しやすい洗顔後の肌はすぐに化粧水や乳液でケアを。コットンは使わず、やさしく手のひらでなじませると保湿力が高まります。
ボディケア
保湿剤は、より保湿効果をアップさせるにはリンパの流れに沿うように、手のひらで塗るのがポイント。シアバターなど天然成分が入った保湿剤もおすすめです。
入浴時
高温のお湯や、長風呂は避けましょう。40度前後のお湯で、10〜15分程度の全身浴がおすすめです。体は柔らかいボディタオルや手のひらでやさしく洗いましょう。
食事
保湿には良質なタンパク質とビタミン群の摂取が大切。大豆や緑黄色野菜は積極的にとり、反対に体温を下げ、代謝を悪化させる原因のひとつにもなるカフェイン入りの飲み物や冷水は極力控えましょう。
睡眠
良質な睡眠を6時間以上とり、肌のターンオーバーを整えましょう。特に、就寝後直後から計3時間の間に肌のターンオーバーを促す成長ホルモンがもっとも分泌されることが分かっています。
その他の季節のスキンケアについては『季節の変わり目とスキンケア』をご覧ください。
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