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子供の歯

乳歯の虫歯が永久歯に与える影響は?白い虫歯に要注意

更新日:2017/05/12 公開日:2016/02/24

小林久乃先生

この記事の監修ドクター

こどもの歯科 医師

小林久乃先生

この病気・症状の初診に向いている科
小児歯科

乳歯の虫歯について、ドクター監修のもと解説します。乳歯はいずれ抜けるからと、虫歯予防を怠っていませんか?実は、乳歯の虫歯は永久歯にも大きな影響があるのです。乳歯の虫歯の特徴や予防法についても説明します。

乳歯の虫歯を放って置くと、永久歯にどんな影響がおよぶのかを見ていきましょう。

乳歯の虫歯は永久歯にも悪影響

永久歯と違って乳歯は、いずれ抜け落ちる歯です。このため、お子さんの乳歯に虫歯があっても、それほど痛がっていないなら、「どうせ抜ける歯だから、放っておいても大丈夫だろう」と考える親御さんもいるかもしれません。でも、それは大きな間違い。なぜなら乳歯の虫歯を放置すると、その後に生えてくる永久歯にも、さまざまな悪影響がおよぶからです。

乳歯の虫歯が永久歯におよぼす4つの影響

乳歯の虫歯の放置が永久歯におよぼす悪影響には、次の4つがあります。

虫歯菌が永久歯にうつる

虫歯は、虫歯菌による感染症です。このため乳歯の虫歯を放っておくと、口の中に虫歯菌が増え続け、虫歯菌だらけの環境に永久歯が生えてくることになります。

歯並びが悪くなる

乳歯には、永久歯が生えてくるスペースを確保したり、永久歯を誘導したりする役割があります。しかし、虫歯によって乳歯の形が崩れて幅が減ったりすると、幅が減った分のスペースに両隣の歯が倒れこんでしまいまい、永久歯の並ぶスペースが減ってしまいます。

また、かみ合う歯がかみ合おうと出てきます。その結果、永久歯が生える十分なスペースがなくなり、歯並びが悪くなってしまうのです。

曲がって生えてくる

乳歯の虫歯が進行すると、歯の神経の部屋にもばい菌が感染し、歯の根の先などに膿が溜まることがあります。するとその影響で、永久歯が曲がって生えてくることがあります。

歯質が悪くなる(形成不全)

上記のように、歯の根の先などに膿が溜まると、その下で発育中の永久歯が形成不全に陥ることもあります。このような歯を「ターナー歯」といい、ターナー歯は、歯の一部が変色していたり、凹んでいたり、著しい障害が現れたりと、程度はさまざまです。

乳歯の虫歯は見つけにくい?2つの大きな特徴

乳歯は虫歯になりやすく進行しやすい

乳歯は永久歯に比べて、エナメル質が薄く、歯の質も石灰化が少なく柔らかいため、虫歯菌がつくる酸に弱いという特徴があります。さらに、乳歯は、歯の内部にある神経の部屋(歯髄腔(しずいくう))が大きいため、虫歯になると、すぐに神経にまで到達してしまいます。しかし、子供は大人よりも痛みを感じにくいため、子供は虫歯ができても痛いと言わないことが多いのです。

つまり、乳歯は虫歯になりやすい上、進行が早く、しかも虫歯になっていることに本人が気づきにくいということです。

乳歯の虫歯は見つけにくい

初期段階の虫歯は、牛乳のような白い色という特徴があります。お菓子や甘い飲み物が多めの食習慣、歯磨き不足や唾液の力不足など、虫歯になりやすい条件がそろうと、この白色の中で虫歯が進行していきます。乳歯の虫歯を見分けるのは困難です。周りの大人たちが虫歯になっていないか注意深く観察するだけでなく、歯科医院で定期健診を受けることが重要です。

乳歯の虫歯治療について

乳歯の虫歯治療では、虫歯そのものを治すことはもちろん、その下の永久歯のことも考えて治療する必要があります。このことから、永久歯への生え変わりが近い乳歯の場合は、あえて治療をしないこともあります。

しかし、虫歯の感染が神経まで達している場合は、治療を行います。治療方法は、その感染の度合いにより異なります。詳しい治療方法については『赤ちゃん・子供の虫歯治療ってどういうもの?』で解説しています。

乳歯の虫歯を予防するには

「食べたら磨く」習慣づけ

朝・晩の歯磨きは意識している方が多いと思いますが、子供のうちは「何かを食べたら歯を磨く」習慣をつけることが大切です。子供は親の真似をするのが大好き。ですから、親も一緒に何かを食べたら歯を磨くようにしましょう。

正しい仕上げ磨きを行う

3歳以上になると、子供は自分で歯を磨く練習ができるようになってきます。ですが、この時期の子供はまだ1人で十分な歯磨きをするのは難しいでしょう。最低でも小学校2~3年生までは、仕上げ磨きを続けましょう。

なお、年齢別の仕上げ磨きのポイントを『子供の仕上げ磨きはいつまでするべき?方法や姿勢は?』で解説しています。あわせてご覧ください。

デンタルフロスや糸ようじを使用する

デンタルフロスの使用は、現状日本ではあまり定着していません。一方、歯科先進国である北欧など欧米諸国の中には、子供のうちから歯ブラシとあわせてデンタルフロスを使うことが習慣になっている国が多くあります。

歯ブラシと一緒にデンタルフロスを正しく使うことで、歯の汚れがほぼ完全に落ちるという研究結果がいくつもあることから、積極的にデンタルフロスを使用することをおすすめします。デンタルフロスの正しい使い方については『デンタルフロスとは』で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

おやつの時間や内容に注目

おやつに与えるものはおにぎりや煎餅など、糖分が少なく、よく噛めて、口の中に長く残らないものがおすすめです。クッキーやキャラメル、アメのように甘くて口の中に長時間残るお菓子を食べると、口の中が酸性になる時間が長くなります。つまりその間ずっと歯が溶けているという事なのです。

また、おやつを食べる時間も決め、だらだら食べ続けないようにしましょう。

乳歯の虫歯も予防と早期発見・早期治療を

いずれ抜けてしまう乳歯であっても、定期的に健診を受け、虫歯にしないよう予防することが大切です。それでも虫歯になってしまった場合はきちんと治療を受ける事が大切です。

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