スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

扁桃炎(扁桃腺炎)

扁桃炎(扁桃腺炎)の治療と予防について

更新日:2017/04/18 公開日:2016/02/18

扁桃炎(扁桃腺炎)の治療方法は原因によって異なります。原因を明らかにしないまま治療を続けると、症状が長引きかねません。ここでは、ドクター監修のもと、急性扁桃炎にかかったときの主な治療方法と予防方法について解説します。

扁桃炎(扁桃腺炎)の治療方法にはいくつかありますが、原因や症状によって最適な方法は異なります。ここでは、急性扁桃炎の主な原因や症状に対する治療方法と予防方法について解説します。

扁桃炎とは

扁桃炎は、口蓋扁桃(こうがいへんとう)が赤くなって腫れる急性の炎症です。また、扁桃の表面が白い斑点状の膿で覆われるケースもあります。

急性扁桃炎の症状

急性扁桃炎の症状とは、38度以上の発熱、のどの痛み、体のだるさ、頭痛などです。人によっては、首のリンパ節が腫れるケースもあります。熱は38度から40度近くになりますが、たいていは3~4日で治まります。早期に治療しないで重症化を招くと、扁桃の周囲へも炎症が広がる「扁桃周囲炎(へんとうしゅういえん)」や、扁桃の周りに膿がたまる「扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)」を併発することがありますので注意が必要です。

扁桃炎の原因

扁桃炎の主な原因は細菌やウイルスによる感染です。原因菌としては「インフルエンザ菌」「溶血性連鎖球菌」、「肺炎球菌」「黄色ブドウ球菌」「EBウイルス」などがあげられます。これらは、私たちが健康なときにも体内に潜んでいますが、免疫機能が正常に働いていれば増殖して炎症を起こすことはありません。風邪や疲労などによって身体の免疫力が低下しているときに菌が増殖し、扁桃がそれらと戦うために炎症を起こします。

扁桃炎の治療方法

細菌による感染の場合は、それぞれの原因菌に対する抗生剤の内服薬を服用します。ウイルスによる感染の場合は、発熱、のどの痛みや腫れといった症状に合わせ、解熱鎮痛剤や抗炎症剤、うがい薬などの処方による対症療法を行います。

また、のどの乾燥によって腫れや痛みがひどくなりますので、十分な水分補給とこまめなうがい、室内の十分な加湿(湿度40%以上)、マスクの着用をするとよいでしょう。炎症がひどい場合や、激しくのどが痛むことで飲食ができずに脱水症状を起こしている場合などは、抗生剤の静脈注射をしたり、水分および栄養補給のため点滴を行うケースもあります。

抗生剤を使用した治療

溶血性連鎖球菌(溶連菌)や肺炎球菌などの細菌が原因の場合は、抗生剤を使って治療を行います。ほとんどの場合は、まずペニシリン系もしくはセフェム系の抗生剤が処方され、3~4日経っても症状がよくならない場合には、薬の種類を変えて治療を行います。

また、もっとも効果的な抗生剤を投与するため3日ほど細菌を培養し、原因菌を特定する方法もあります。溶血性連鎖球菌については、わずか15分程度で判断できる場合もあるようです。

ウイルス感染による扁桃炎の治療

ウイルスが原因の場合は抗生剤の投与は効果が出ないため、症状に応じた対症療法を行います。発熱やのどの痛みには非ステロイド性の消炎鎮痛剤が、のどの炎症には抗炎症剤が処方されます。扁桃炎の症状は1週間程度で軽くなることがほとんどです。

その他の治療法

扁桃炎によるのどの痛みや炎症がひどく、食べ物や飲み物を摂れず脱水の恐れがある場合は、入院して点滴により水分と栄養補給を行います。また、扁桃炎を何度もくりかえす習慣性扁桃炎(または反復性扁桃炎)やPFAPA症候群(周期性発熱症候群)の場合、別のアプローチが必要となります。

PFAPA症候群とは、症状の出ない期間をまたいで、感染症が原因ではない、半日から数週間続く発熱を頻繁に(半年から1年以内に3回以上)くりかえす病気です。炎症を調整する遺伝子に異常をきたしているため、自分の身体の炎症反応をコントロールできず、実際には感染していないのに身体が勘違いをして防御反応として炎症を起こし、発熱や扁桃炎、口内炎、頭痛、腹痛などのさまざまな症状を発症します。

PFAPA症候群や習慣性扁桃炎の場合、抗生剤を投与しても効果が出ないので、ステロイド治療や扁桃摘出術を行うことがあります。

このように、扁桃炎の治療方法は原因によって異なります。自己判断による薬の服用は、完治を長引かせるだけでなく、不要な薬の服用につながりかねません。医師の診断のもと、適切な治療を受けるようにしましょう。

扁桃炎の予防法

扁桃炎はうつる病気ではありません。扁桃炎の原因は「風邪」、「のどの乾燥」、「免疫力の低下」であると考えられています。しかし、風邪や疲れによって身体の免疫力が下がると、細菌やウイルスが体内へ侵入して増殖し、扁桃が細菌と戦い、急性扁桃炎を発症するのです。

つまり、「風邪」、「のどの乾燥」、「免疫力の低下」を予防することが、扁桃炎の予防にもつながります。

風邪の予防

風邪予防の基本は手洗いとうがいです。私たちが日中活動している間、手にはさまざまな細菌やウイルスが付着します。手から口へ入った細菌やウイルスがのどで炎症を起こす原因になりますので、こまめな手洗いとうがいを心がけてください。

また、湿度が40%を下回ると、風邪の原因となるウイルスが飛散しやすくなるといわれています。したがって部屋の中は、適度な湿度(40~70%)に保つようにしましょう。細菌やウイルスに負けない身体づくりのためにも、日頃から疲れをため込まないように十分な睡眠を取ることも大切です。

のどの乾燥予防

風邪の予防と同様に、こまめなうがいと部屋の十分な加湿は効果を発揮してくれます。のどの粘膜を守るために、外出時にはマスクを着用するとよいでしょう。水分補給をすることも、のどにうるおいをもたらすことに有効です。口呼吸が習慣になっている方は、鼻呼吸に変えるだけでのどの乾燥を防ぐことができます。のどへの刺激を少なくするために、禁煙することも効果があります。

免疫力の低下予防

免疫力の低下を防ぐには、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、生活のリズムを整えるようにしましょう。特に、食事で積極的に摂りたい栄養素には、ビタミンA(レバー、うなぎ、緑黄色野菜などに含まれる)、ビタミンC(野菜および果物、イモ類などに含まれる)、ビタミンE(うなぎ、サバ、魚卵、ピーナッツ、アーモンド、モロヘイヤなどに含まれる)があります。これらを組み合わせて摂取することにより、その効果を高めることができます。

扁桃炎(扁桃腺炎)の基礎知識についての関連記事

扁桃炎(扁桃腺炎) サブテーマ

扁桃炎(扁桃腺炎)の基礎知識 記事ランキング

fem.リサーチ