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人工毛による植毛の特徴

更新日:2016.12.09
公開日:2016.03.24
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この記事の監修者
かくた皮膚科クリニック 院長 角田美英

女性の髪の薄毛対策には、「植毛」という方法があり、植毛は、大きく分けると「人工植毛」と「自毛植毛」の2種類に分類できます。今回は、そのうちの人工植毛についてお話していきます。

人工植毛の特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。

人工の毛を頭皮に埋め込んでいく

「人工植毛」とは、その名の通り、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維でできた「人工毛」を使った植毛方法のこと。その施術方法は、局所麻酔をした上で、薄毛が気になる部分の頭皮に、特殊な針を使って1本1本人工毛を埋め込んでいくというもので、医療行為にあたります。

人工植毛のメリットとデメリット

人工植毛には、次のようなメリット・デメリットがあります。

人工植毛のメリット

(1)好きなだけ髪の量を増やせる

自毛植毛の場合は、自分の髪を薄毛が気になる部分に移植していくため、材料になる髪の量に限りがあります。しかし人工植毛の場合は、欲しいだけの数の髪を植毛することができます。

(2)思い通りのヘアスタイルにできる

植毛する髪の長さ・髪の色を自由に選べるので、その日のうちに、希望通りのヘアスタイルを実現できます。また、周りの人に植毛したことを気づかれたくない場合は、数回に分けて、少しずつ髪を増やしていくことも可能です。

(3)施術時間が比較的に短時間で済む

自毛植毛では、移植する髪を頭皮ごとブロックで採取し、それを細かく株分けしてから、植え込んでいきます。しかし人工植毛の場合は、採取や株分けの必要がなく、ただ植え込んでいくだけでいいので、自毛植毛より、短時間で施術が完了します。

デメリット

(1)メンテナンスが必要

人工毛は、本物の髪の毛ではないので、やがて抜け落ちます。そのため、髪のボリュームを維持するためには、定期的に植毛し直す必要があります。また人工毛は伸びないので、周りの自毛が伸びてくると、それに合わせての調整も必要です。

(2)費用が高価

定期的な再植毛が必要なため、継続的に費用がかかります。

(3)頭皮トラブルが起こる可能性がある。

人工毛は体にとって異物なため、拒絶反応が出ることがあります。また人工毛を植え込んだ穴から細菌が入り込んで細菌感染を起こし、ただれたり、化膿したりすることもあります。こうしたことから、アメリカの多くの州では、人工植毛が禁止されています。また日本でも、日本皮膚科学会が作成した『男性型脱毛症の診療ガイドライン』で、最低ランクのDランク評価(行わないよう勧められる)がつけられています。

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