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ヘアカラーリング剤の種類(1)永久染毛剤(ヘアカラー・白髪染めなど)

更新日:2016.12.09
公開日:2016.03.23
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この記事の監修者
白石ガーデンプレイス皮膚科クリニック 院長 竹中ちひろ

一般的に、ヘアカラーや白髪染めと呼ばれるカラーリング剤は、「永久染毛剤」という種類のものになります。永久染毛剤とは具体的にどのようなものなのか、その特徴や髪を染めるメカニズムについて詳しく説明します。

永久染毛剤(ヘアカラー)について詳しく説明します。

永久染毛剤とは

永久染毛剤とは、カラーリング剤の中でも医薬部外品に分類されるもので、染料を毛髪内部まで浸透させ、色を定着させます。永久染毛剤は、酸化染料を使用する「酸化染毛剤」と、ポリフェノールと鉄イオンの反応による色素を利用して染める「非酸化染毛剤」のふたつがあります。

一般的にヘアカラーやヘアダイ、白髪染め、おしゃれ染めなどと呼ばれるものが酸化染毛剤、オハグロ式白髪染めと呼ばれるものが「非酸化染毛剤」にあてはまります。

酸化染毛剤の特徴とメカニズム

酸化染毛剤は、染毛剤の中でもっとも染色能力が高く、色持ちも2か月程度と長いものです。酸化染料と過酸化水素の酸化反応によって髪が染まります。

まず、主成分のひとつであるアルカリ剤によってキューティクルが開き、酸化染料が浸透します。そして、酸化染料とアルカリ剤によって分解された過酸化水素によって酸化発色します。同時に、もともとあったメラニン色素が脱色し、発色と脱色で色調が調整されます。そのため、元の髪色に関係なく、はっきりとした色に染め上げることが可能です。

酸化染毛剤に使われる酸化染料は、アレルギーを起こす可能性があります。染毛前には、その都度パッチテストを行って使用しましょう。

非酸化染毛剤の特徴とメカニズム

非酸化染毛剤は、ポリフェノールと鉄イオンの反応によってできる色素によって髪の毛が染まります。キューティクルが開き、ポリフェノールが浸透した後、鉄イオンが反応して毛髪中で黒く発色していきます。非酸化染毛剤には、脱色の作用がないため、黒系の髪色しか染めることができません。

非酸化染毛剤は、アレルギーが起こりにくいといわれますが、かぶれを起こすことはあります。そのため、パッチテストは毎回必要です。

また、パーマとの併用は要注意です。鉄イオンとパーマの還元剤が反応を起こすため、非酸化染毛剤を使用していると、パーマがかかりにくくなることがあります。そのほか、髪を明るくすることができない、髪に負担がかかる、においが強い、などの理由もあり、近年はあまり使われなくなってきました。

永久染毛剤はどんな人におすすめ?

永久染毛剤は、髪の毛を一度でしっかり染めたい人や、しっかりとした発色を望む人におすすめです。酸化染毛剤は、脱色作用により元の髪色より明るい色に染めることができるだけでなく、染まりにくい白髪を黒くすることも可能です。また、酸化染毛剤は2か月程度、非酸化染毛剤は1か月程度、色を保つことができますので、髪色を長持ちさせたい人にもよいでしょう。

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