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何が違う?オーガニックコットンとは?

更新日:2016.12.09
公開日:2016.03.28
ドクター画像
この記事の監修者
札幌シーズクリニック 院長 大久保真

「オーガニックコットン」というと、何となく、肌にやさしいイメージがありますが、実際には、普通のコットンと何が違うのでしょうか?オーガニックコットンの特徴について、ドクター監修の記事で解説します。

オーガニックコットンの特徴を見ていきましょう。

オーガニックコットンとは?普通のコットンとどう違う?

「オーガニックコットン」とは、有機栽培されたコットン(綿花)のことで、次の5つの条件を満たしたもののことを言います。

  1. 化学農薬・化学肥料を3年以上使っていない土壌で栽培されている
  2. 遺伝子組み換えの種子、化学農薬・化学肥料などを用いず、有機肥料のみで栽培された綿花から採取されたコットンである
  3. 労働の基準として、児童労働が行われていない
  4. フェアトレードで取り引きされている
  5. 1〜4の条件を満たしていることを第三者認証機関が認証している

一番の違いは「環境への負荷」

コットンは、綿花の実の中にできる白い綿毛からつくられていますが、綿栽培は、非常に手間のかかる作業です。そこで、ふつうの綿栽培では、効率よく大量に収穫するために、土や種には化学肥料、防カビ剤、殺虫剤を、育てている間も害虫駆除薬や除草剤を、収穫の際には、機械で一気に綿花を摘み取るために落葉剤を使用しています。

このため、綿畑は、世界の農地面積の2.5%ほどにしか満たないにもかかわらず、殺虫剤は世界の使用量の約16%、農薬全体は約7%と、その使用量は、かなりの量に達するのです。

農薬や化学肥料が土壌に残れば、地下水が汚染されて土壌微生物が消滅するため、土壌がやせ衰えるばかりか、生態系そのものにも悪影響を及ぼします。また、綿の大部分は、インドを中心とした発展途上国で栽培されていますが、大量の農薬を使用することによって、生産者や近隣住民に深刻な健康被害をもたらしています。

しかし、オーガニックコットンの栽培では、農薬や化学肥料を使わないので、その栽培量が増えて有機農地が拡大すれば、水質が保全され、土壌が活性化し、生産に携わる人たちの健康も守られます。つまり、オーガニックコットンとは、環境や人にやさしいコットンなのです。

残留農楽の量は変わらない?

通常の綿栽培に、大量の農薬や化学肥料が使われていると聞くと、「使う人にも健康被害があるのでは?」と不安になるかもしれません。でも、普通に栽培されたコットンでも、農薬の残留量は非常にわずかで、収穫されたコットンそのものは、科学テストをしても、オーガニックかそうでないかを判別することはできないほどです。

では、逆にオーガニックコットンであるかどうかは、どうやって見分ければいいのかというと、信頼できる機関の認証があるかどうかがポイントになります。

オーガニックコットンパフの使い心地は?

メーカーによっても多少の違いがありますが、オーガニックコットンパフには、一般的に、次のような特徴があります。

見た目

漂白処理をしていないので、綿の本来の色である生成り色をしていたり、表面に黒い斑点(綿の葉や茎の一部)があったりします。

感触

肌当たりがやわらかく、ふわっとしていますが、少し毛羽立ちやすい傾向があるようです。ただし、最近では、毛羽立ちを抑えた製品も販売されています。

いろんなコットンを試してみたい人、自分の好みに合うコットンを探しているという人は、オーガニックコットンも選択肢に入れてみるといいかもしれません。

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