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パックをしたまま寝るのはNG?

更新日:2016.12.09
公開日:2016.04.24
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この記事の監修者
四谷三丁目皮膚科 院長 山田美奈

手軽で簡単にケアができるパックは、いざというときの救世主。でも、使い方を間違えるとどんなに有効的なケアも逆効果になってしまいます。そこで医師監修のもと、パックにまつわる気になるアレコレについて解説します。

「明日は大切な日だから頑張ってスキンケアをしよう」と、夜にパックやマスクなどのスペシャルケアを行っている方も多いでしょう。しかし、間違った使い方で逆効果になることもあります。

パックをしたまま寝るのはNG?

美容液がひたひたに浸ったシートタイプのパック。顔からはずした後でも、まだ美容液が残っていて捨てるのがもったいないと思ったことはありませんか。「パックしたまま眠ればもっと効果があるかも」と、ついつい睡眠中もパックをしたままの方もいるかもしれません。

しかし、シートタイプのパックをしたままの睡眠は、美容に逆効果。というのも、せっかく集中的に水分を与えるスペシャルケアですが、実はその間に肌の水分を奪ってしまうのです。ですから、パックをしたまま寝るのはNG!説明書の使用時間をしっかり守りましょう。

シートマスクだけではないパックの種類や特徴

パックと聞いて多くの方がイメージするのは、すでに美容液成分がしみ込ませてあるシートマスクでしょう。しかし、シートマスクの他にも、パック剤を塗って時間を置いてから洗い流すタイプのパックや、自分で普段使いの化粧水を浸して使うコットンパックなどもあります。

また、いつもより化粧水を多めにつけてから、ラップを張り付けるラップパックもあります。ラップの密閉効果で美容成分の浸透が高まり、10~15分置くと肌がモチモチに。ラップの大きさを調整すれば、頬だけ、目の周りだけ、と部分的な集中ケアも行えます。

パックの注意点

シートマスクのように使用後にはがすタイプのパックを、再利用するのはNGです。一度使ったシートマスクは1回限りで捨てましょう。

また、汗が出ているときや汗をかくことが多い夏の保湿パックは避けた方がよい方もいます。保湿パックで肌の保湿力が高まると、肌はより水分を取り込もうとします。すると、角質層は汗やパックの美容液などで水浸し状態に。土砂崩れのように角質層の構造が崩れ、角質がはがれやすくなるので、いつも冷房がかかっている空間にいて乾燥している方以外は注意が必要です。

肌荒れや湿疹、肌が炎症を起こしているときも、せっかくの美容成分が刺激となって症状を悪化させる場合もあります。症状が落ち着いてから、パックをしましょう。

パックにはリラックス効果もある!?

シートマスクの効果に関する研究で、シートマスクをしているときに心拍数が下がって、リラックス状態を示す副交感神経が活発になるという研究データがあります。(※1)しかも、マスクを外した後でもリラックス状態が続いているそうです。

まだ研究途中ではありますが、シートマスクによってやすらぎや満足感、爽快感、リフレッシュ効果とポジティブな心理作用を促すのではと期待されています。

パックは美容にも精神にも効果的なものです。使用時間を守って正しく使いましょう。

※1参考元:「自律神経活動を指標としたコスメティック・フェイシャルマスクの心身リラクセーション効果」日本女性心身医学会雑誌

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