陰部・外陰部のトラブルとケア方法
おまたにポツポツ…陰部の湿疹は何が原因?
更新日:2016/12/09 公開日:2016/04/18
この記事の監修ドクター
ノエル銀座クリニック 医局長
厚田幸子 先生
陰部に湿疹ができる主な病気をご紹介します。
性器ヘルペス
ヘルペスウイルスによって接触感染する病気です。外陰部が赤くなり、水ぶくれができ、痛みをともなうのが特徴。水ぶくれが破れて、ただれることもあります。感染してすぐに症状がでる場合と、しばらく時間がたってから症状があらわれる場合があります。一度感染すると完治することはありません。体内に菌がある状態なので、再発するケースが多い病気です。
尖圭コンジローマ
HPVウイルスによる接触感染で起こります。感染して3か月ほどで、外陰部や膣などにできものがあらわれます。一か所にしかできないこともありますが、多発するケースもあります。多発する前に早めに治療しましょう。塗布薬や凍結治療、切除といった治療で完治はするものの、再発のリスクが非常に高い病気です。
梅毒
性行為により、梅毒トレポネーマが小さな傷に入り込んで感染します。感染後3週間ほどで硬いしこりができ、ただれが生じます。痛みはありませんが、リンパ節がはれることがあります。この症状をⅠ期梅毒と言います。
2~3週間ほどすると症状は自然におさまり、その後3か月ほどで全身や手足に発疹があらわれます。これがⅡ期梅毒です。治療をするには、ペニシリンをはじめとした抗生物質を服用します。
疥癬(かいせん)
ヒゼンダニが皮膚の角質層に寄生する皮膚感染症です。接触感染が主ですが、感染力が非常に強いため、間接的な接触でも感染することがあります。同居する家族に感染する可能性もあるでしょう。顔以外の全身、特に外陰部や手指などに小さな発疹が多数あらわれます。かゆみが強いのが特徴で、特に夜間に激しいかゆみに襲われることが多いでしょう。
確定診断するためには、顕微鏡検査で虫体や卵を検出する必要があります。ヒゼンダニが死滅した後も、症状が数か月続くことがあるでしょう。治療は、殺ダニ剤の内服や外用薬で行い、同時にかゆみ止めの抗アレルギー薬も内服します。
あわせて読みたい
陰部・外陰部のトラブルとケア方法
-
正しい陰部のケア方法
-
女性の陰部にしこりや腫瘍ができる原因は?
-
やっぱりビデは使った方がいいの?
-
おしっこや水で膣がしみるときの原因・対処法
-
女性の陰部に起こる痛みの原因と対処方法
-
アンダーヘア(陰毛)に白髪が生える原因と対策方法|病気の可能性はある?
-
デリケートゾーンの正しい保湿方法
-
デリケートゾーンにも化粧水は必要?
-
不快な陰部の蒸れの予防と対策
-
生理用品・ビデの使い方や活用方法の解説
-
デリケートゾーン専用おすすめの石鹸の選び方と黒ずみケア
-
トラブルの元?陰部の自己処理の注意点
-
陰部のにおいの原因と解消法
-
主な外陰部のトラブルと対処法
-
陰部の黒ずみの原因と対処法
-
女性の陰部(デリケートゾーン)のかゆみの原因と改善方法|市販薬に効果はある?
-
ウォシュレットのビデの使い方と効果
-
かんたんチェック
デリケートゾーンの老化度、ゆるみ度セルフチェック
-
かんたんチェック
魅惑の膣美人度チェック
-
-
-
-