閉経すると、おりものにどのような変化が見られるのでしょうか。
閉経後はおりものが少なくなる
おりものの量は、女性ホルモンであるエストロゲンの影響を受けています。女性ホルモンの分泌は年齢によって変化するため、おりものの量も同じように変わってきます。
初潮を迎えたころからエストロゲンの分泌が始まり、おりものの量も少しずつ増えてきます。20~30代は妊娠に向けて身体が変化する時期なので、エストロゲンもおりものの分泌もピークに。卵巣機能が衰えてくる40代になると、女性ホルモンの分泌量もおりものも減ってきます。
閉経して2~3年たつころには、女性ホルモンはほとんど分泌されなくなり、おりものが出ることもまれでしょう。ただし、エストロゲンの分泌もおりものも、完全になくなるわけではありません。
閉経後におりものが増えた場合は注意
基本的に、閉経後におりものの量が増えることはありません。閉経してからおりものが増えた場合には、体に異変が起きていると考えたほうがよいでしょう。萎縮性膣炎や老人性膣炎など、雑菌や病原菌によって膣に炎症が起きている疑いがあります。また、腫瘍をはじめとした病気を発症している恐れもあるでしょう。膣炎でおりものが増えているわけではなく、膣壁からの膿(うみ)である可能性もあります。
おりものの量が減ると、膣内の自浄作用が弱まるため、感染症にかかりやすくなります。閉経後におりものが増えた場合には、早めに婦人科を受診しましょう。
閉経後のおりものチェックが大切
閉経すると、若いころと違い、体の異常がおりものに出やすくなります。加齢によって悪性腫瘍の可能性も高まるため、おりものの量だけでなく、においや色の変化をチェックする習慣をつけましょう。少しでも異常を感じたら、病院で検査を受けることをおすすめします。
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