伸びるおりものが出るのはどのようなときなのか、詳しく解説します。
排卵日が近づくと伸びるおりものが出る
女性は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンの刺激を受け、25〜38日の周期で生理が起こります。この周期に合わせておりものの状態も変化しています。
生理が終わると、排卵日に向けて徐々にエストロゲンが多く分泌されます。エストロゲンの影響を受け、排卵日の3日前ごろには、おりものに粘り気がでて伸びるようになります。個人差はありますが、ピーク時である排卵日には10〜15㎝も伸びるようになり、おりものの量が最も多い時期になります。
また、排卵日前後のおりものは、においは強くなく、空気に触れると白っぽくなり、時には血液が混じることもあります。排卵が終わると、おりものは徐々に伸びなくなり、ドロっとした状態になります。生理が終わると、粘り気が無く、サラサラとした状態のおりものに変化していきます。
このおりものの変化は、子宮と膣(ちつ)をつなぐ部分(子宮頸管:しきゅうけいかん)にある粘液(子宮頸管粘液:しきゅうけいかんねんえき)の分泌量が、エストロゲンの影響を受けて増加し、排卵後にはプロゲステロンの影響を受け分泌量が減少するために起こります。
伸びるおりものが出るときは妊娠する確率が高い
伸びるおりもの、つまり頚管粘液(けいかんねんえき)は、妊娠するためになくてはならないものです。
頚管粘液は子宮の入り口(子宮口)から分泌されます。そして、精液を子宮内部へ導く手助けをしています。子宮頸部を酸性からアルカリ性へ変化させることで、アルカリ性である精子が子宮内部に入りやすくなるのです。
妊娠のために頸管粘液は欠かせない存在と言えます。
つまり、伸びるおりものがたくさん出るということは、精子が子宮頚管をスムーズに通過し、妊娠しやすい状態にしていると言えます。
ちなみに、頚管粘液が足りない場合は、不妊症になる可能性が高くなり、このような頸管粘液のトラブルによる不妊を、頸管性不妊と言います。
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