二の腕の肌トラブルに関する疑問
二の腕のブツブツは皮膚科で治療できる?
更新日:2016/12/09 公開日:2016/04/20
この記事の監修ドクター
白石ガーデンプレイス皮膚科クリニック 院長
竹中ちひろ 先生
二の腕のブツブツは、皮膚科で治療できるのでしょうか。
二の腕のブツブツの多くは「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」
二の腕のブツブツには医学的な病名がついており、「毛孔性苔癬」や「毛孔性角化症」と呼ばれています。
毛孔性苔癬とは、毛穴が開いて角質が充満し、表面に凸凹ができる皮膚病のこと。二の腕のブツブツすべてが毛孔性苔癬ではありませんが、一番多く見られる原因となります。
毛孔性苔癬は皮膚科で治療できる
毛孔性苔癬は、毛穴の内部の角質は取りのぞきづらく「治りにくい」というイメージが強い病気でした。しかし近年、毛孔性苔癬の認知度が高まるとともにさまざまな治療法も出てきており、きちんと治療を受けることで早期の改善が期待できるとされています。
毛孔性苔癬の治療は、皮膚科や美容皮膚科で受けることができます。
皮膚科・美容皮膚科で行われる治療
保険適応となる治療
二の腕のブツブツが毛孔性苔癬であった場合、皮膚科では保険治療を受けることができます。保険適用となる治療法としては、以下のものがあります。
・塗り薬での治療
角質を柔らかくして除去する効果のあるサリチル酸や尿素を配合した塗り薬や、保湿剤が処方されます。
毛孔性苔癬は乾燥によって悪化する傾向があるため、保湿は非常に重要です。
・漢方薬での治療
クリニックによっては漢方が処方されることもあります。角化症によいとされる漢方としては、ハトムギなどが知られています。
保険適応外の治療
上記のほか、保険適応外の治療もあります。保険適応でないため費用はかかりますが、比較的効果が早く出やすいといったメリットがあります。
保険適応外の治療としては以下のものがあります。
・ケミカルピーリング
角栓を溶かす作用のある薬剤を皮膚に塗布し、角質を取り除く治療法です。薬剤にはいくつかの種類があり、毛孔性苔癬の状態や患者の肌質によって使用する薬剤は異なります。
毛孔性苔癬でのケミカルピーリングの効果や注意点について、詳しくは『毛孔性苔癬(毛孔性角化症)の改善にはピーリングが効果的?』をご覧ください。
・レーザー治療
フラクショナルレーザ―というタイプのレーザ―を照射し、肌にダメージを与えることにより皮膚本来の再生能力を促し、新しい皮膚がつくられることを狙った療法です。皮膚の深層に働きかけるため、症状の改善が期待できます。
・ダーマローラー
極細の針がついたローラーで皮膚にいくつもの小さな穴を開け、傷ついた皮膚が治癒していく過程での肌再生で改善を狙う治療法です。
毛孔性苔癬でのダーマローラー治療についての効果や注意点について、詳しくは『毛孔性苔癬(毛孔性角化症)の治療「ダーマローラー」とは』をご覧ください。
毛孔性苔癬でない可能性も
二の腕のブツブツの原因として多く見られる毛孔性苔癬ですが、すべてが毛孔性苔癬であるとは限りません。毛孔性苔癬以外に可能性があるものとしては、あせもやマラセチア毛包炎などがあります。
原因によってケア方法も異なってくるので、正しい対処をするためにも一度皮膚科を受診することをおすすめします。
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