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口唇口蓋裂

口唇口蓋裂はエコー検査で見つかるの?

更新日:2016/12/16 公開日:2016/04/27

口唇口蓋裂は、500の出産例に1人程度の頻度で現れる症状です。ここでは、医療機器の発達によって出生前のエコー検査で発見されることもあること、口唇口蓋裂で生まれた赤ちゃんのケアなどをドクター監修の記事で解説します。

口唇口蓋裂は、エコー検査などの生まれる前の検査で見つかるのか、見ていきましょう。

口唇口蓋裂はエコー検査で見つかることもある

口唇口蓋裂は、現在ではエコーの解像度の向上により出生前の検査で見つけるも可能となってきました。エコー検査で口唇・口蓋裂が発見される場合の多くは二通りあります。

一つは、通常の妊婦診断のエコー検査によって偶然発見される場合、もう一つは口唇口蓋裂を心配されるご両親のために計画的にエコー検査を施行した結果として発見される場合です。日本では20~30週前後から診断が可能となります。ただし、おなかの中での赤ちゃんの姿勢や胎盤の位置などにより、鮮明な画像が期待できないこともあります。

また、エコー検査の第一の目的は赤ちゃんの発達状態を確認するために行われるので、出生前には見つからないことも少なくありません。しかし、エコー検査により口唇口蓋裂が発見された際には、事前に受診し専門医による出産後の治療の流れ等の説明受け、出産後に早期に専門機関で治療することが可能となります。

口唇・口蓋裂で生まれた赤ちゃんのケア

口唇・口蓋裂の症状の多くに、副鼻腔炎や中耳炎にかかりやすいこと、むし歯になりやすいこと、歯科矯正治療を必要とすること、言葉のトレーニングが必要なことなどがあげられます。

口蓋裂をもつ赤ちゃんの場合、吸啜力(ミルクを吸い込む力)が弱く、母乳を直接吸うことが困難な場合が多いため、哺乳の際はミルクを口の中に入れるところまでは補助します。この場合は哺乳瓶の利用が最善です。さまざまな種類の吸い口がありますので、適したものを選択してください。

授乳の際は鼻内や気管に入らないようにたて抱っこをし、水平に哺乳瓶をさし入れます。ミルクの量は少量からはじめ、少しずつ増やして慣らしていきます。また、口唇裂単独あるいは口蓋裂があっても軽程度の赤ちゃんの場合は、母乳での直接授乳が可能なことも多くあります。そのため、まずは母乳を直接飲ませることを試し、状態を判断します。

口唇裂口蓋裂の治療は、外科的な手術1回で済むものではなく、産科、小児科、口腔外科、形成外科、矯正歯科、耳鼻科、言語聴覚科、補綴科などの各専門家が長期にわたっておこないます。現在では適切な治療を受けることで、形態的にも機能的にもよい結果が得られるようになってきています。

必要以上に不安にならないことが大切

口唇口蓋裂は、日本ではおおよそ500の出産例に1人程度の頻度で現れます。社会には赤ちゃんのときに口唇・口蓋裂の手術をうけた患者さんも多くいらっしゃいますが、口腔外科や形成外科の治療のお陰で、そのほとんどの方が傷跡に気づかれることはないと思われます。

また、出生前の診断で発見された場合にはすぐに専門外来を受診できるメリットもあり、普通はエコー検査の結果をみた産婦人科医が、告知と形成外科や口腔外科の受診準備をしてくれます。どの赤ちゃんも適切な手術や治療をおこなえば、多くの場合その成長発達に障害少なくし、将来にも心配することを軽減します。赤ちゃんの成長にはどんなことも不安になりがちですが、必要以上に不安にならないことが大切です。

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