シミのできやすさには個人差があり、その差には体質や環境など、いろいろな要因があります。ここでは、シミができやすい人の特徴について解説します。
シミができやすい人っているの?
シミの種類によって異なりますが、シミのできやすさには、紫外線に当たることの多い生活環境、外でのスポーツをよく行うなどのほか、体質や遺伝的な要素も影響します。
シミができやすい人の特徴
シミができやすい人の特徴を、体質的特徴と習慣的特徴に分けてご紹介します。
体質的特徴
肌の色が白い人は、紫外線から肌を守るためのメラニンが作られやすいのでシミができやすくなります。また、乾燥肌や血行が悪い場合は肌の健康が保ちにくく、ターンオーバーのサイクルも乱れがちになってしまいます。そうなると、古い角質がなかなかはがれ落ちず溜まってしまい、シミができやすくなります。
習慣的特徴
外出が多い人や、スポーツや仕事などで外にいる時間が長い人、睡眠不足、高脂肪や糖分の多い食事の摂りすぎも、シミのできやすさにつながるといわれています。
シミができやすい人の対処法は?
スキンケア
シミができやすい体質だと思ったら、まずは基本のスキンケアをしっかり行うことです。ビタミンCやビタミンAは皮膚の細胞の再生を促し、皮膚の調子を整えてくれるので、これらの成分が入った化粧品を使うと効果的です。こうした基本のスキンケアだけではなく、肌には日焼け止めクリームを塗り、肌の露出を控えるようにします。
サプリメント
L−システイン、アスコルビン酸はメラニンの生成を抑えるとともに、それらの排出も促す効果があるといわれていますので、それらの成分を含むサプリメントを継続して摂取するのもよいでしょう。
食事
食事では、ビタミンC、ビタミンE、βカロテンをはじめ、ポリフェノールなどを含む抗酸化作用のあるものがおすすめです。ビタミンEは血行を促すので皮膚の血流がよくなり、皮膚をよい状態へと導きます。ビタミンCの摂取にはブロッコリーやピーマン、パプリカなどがおすすめです。ポリフェノールはナスや緑茶に多く含まれます。
これらの栄養は食事から摂るのが一番ですが、できない時はサプリメントで補充する方法もあります。
生活習慣
日常生活では、睡眠をしっかりとります。細胞をよい状態に保つためには欠かせない、「ヒト成長ホルモン」が十分に分泌されていることが大切です。このホルモンが十分に分泌されるためには夜12時までには寝ること。そしてお風呂もシャワーですませず浴槽につかるようにして、血行を促進しましょう。
お手入れしすぎも注意?シミができやすくなる場合も
ピーリングでこすりすぎたり、普段の洗顔でタオルをごしごしこするように顔を拭く人には「摩擦黒皮症」というシミができやすくなります。また、衣服や下着のこすれや締め付けも関係するといわれています。こすれや締め付けにより細胞がダメージを受けてメラニンが蓄積し、皮膚の少し深いところでメラニンを取り込む細胞が留まってしまい、シミが定着してしまうのです。
このシミへの対策としては、まず肌をこすり過ぎないこと。そして紫外線対策もしっかり行うことが大切です。クリニックではハイドロキノンなどの外用薬や、レーザー治療やIPLという治療法を行うことがあります。
生活習慣やスキンケアを見直して、シミを防ぎましょう。できてしまったシミはクリニックに相談するのもひとつの手段です。自分のシミのタイプを見極め、負担になりにくい治療法を選ぶようにしましょう。
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